何気なく使っている舌、物を食べる時、 人と話をする時など色々意識していないだけで たくさん使っています。 そんな舌はあごの下、喉の付け根あたりまで繋がっている筋肉のかたまりなのです。 舌は物を噛むときに複雑に動いて咀嚼を助ける働きをします。 食べ物を口の中に入れると、舌はまずその食べ物を奥歯に動かします。
噛む時には舌が食べ物を支え、今度は反対側の奥場へ移動させます。 このように最適な歯を見つけ、忙しく動いているのです。
最後はスプーンのような形にしてばらばらの食べ物をまとめ、 上あごへ押し上げ、一気に喉に押し込みます。 舌はこのような働きをするため、手や足の筋肉のように一方向に繊維が走っているのではなく、縦横無尽に3次元的に筋肉が並んでいます。
そういうことから、舌をUの時にしたり、 自由に動かすことができるようになっているのです。 しかし舌が弱ると、物が食べずらくなるために硬い肉などは自然と食べなくなってきます。
筋肉を維持するにはたんぱく源が必要なのですが、それを摂取しないのでたんぱく質が大きく欠如し、 全身の筋力の衰えに繋がるわけです。 全身の筋肉が衰えると、体を動かすことが億劫になってしまいますので、次第に頭も使わなくなり、ボケが始まったりしてしまいます。 舌の老化の原因として生活習慣があげられます。 以下の二つすることで防止することができます。 一つ目はよく噛むこと 二つ目はしゃべること ものを噛むということは、 その裏で舌がよく動いているということ。
よく噛むためには舌が縦横無尽に動かなければならないのです。 噛めば噛むほど舌の運動が増え、舌の筋力は維持できます。 なので、舌をたくさん使うためには、つるっとあまり噛まずに食べられるものよりも、しっかり噛まなきゃいけないものを用意するとよいでしょう。
例えば、ステーキ肉やゴボウの煮物など、歯応えのある食べ物です。 そのような良く噛むものを毎食一つは入れておくと良いですね。 逆に、それほど噛まなくても飲み込みやすい食べ物は、 咀嚼回数が自然と少なくなります。
そして、舌の機能が少しでも衰えてくると、人は自然と柔らかいものを選ぼうとします。 だからこそ毎食一品は噛む食べ物を入れるようにしましょう。 そして 舌はものを噛む時だけでなく、 会話をする時も活発に動きます。
なので、会話をすればするほど舌はよく動き、その筋力は維持されるのです。 いつも一人で食べている方は、健康状態のデータがあまり良くない、という傾向にあるそうですが、それは、舌が衰えてきているからに他なりません。 友達と一緒でも良いので、会話をしながら食べるように心がけましょう。