口輪筋は、唇の周囲を取り囲む筋肉の事で、唇を閉じたりすぼめたりする時に使いますが、普段意識して動かすことが少なく、加齢とともに衰えてしまいます。口角が下がってくるのもそのせいです。また、たくさんの表情筋が口輪筋から放射状に伸びており、口輪筋が弱くなると、周囲の表情筋もあまり動かなくなり表情が乏しくなります。
また、口輪筋の衰えは、物をうまく飲み込めない、発音が聞き取りにくい、などの原因になったりします。また、唇をしっかり閉じていられなくなり口で呼吸をするようになったりします。 口輪筋の衰えは、口呼吸を誘発します。 鼻呼吸は、空気の温度や湿度を調節し、呼吸器の乾燥を防ぎ体内に異物が入るのを防いでいるのですが、口呼吸ではウイルスや細菌がのどの周りにある扁桃に直接付いていてしまい咽頭炎,扁桃炎や慢性的な炎症を起こし易くします。 口輪筋の筋力が低下していると睡眠中に口が開いてしまい、舌根が沈下し気道を塞ぐので、イビキ(空気が通りにくく粘膜が振動してしまう)や無呼吸症候群を起こしやすくなります。 酸素不足が、眠りを浅くし睡眠不足、記憶力低下,肥満の原因,不整脈、脳疾患や高血圧、糖尿病原因になったりします。 来週は口輪筋の鍛え方について書きます!