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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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永久歯は上あご、下あご16本ずつの全部で32本あります。
永久歯の中で最後に生えてくる歯を親知らず(または、第3大臼歯や智歯)と言い、20歳前後に歯並びの一番奥(第2大臼歯の後ろ)に生えてきます。
この親知らずは、お口の中でトラブルの原因となることはよく知られていますが、何故そうなってしまうのでしょうか。

食品を加工せずに食べていた大昔と比べ、食生活の変化により、あまり硬いものを噛まなくなったため、顎は退化して小さくなってきました。しかし、歯の大きさや本数にあまり変わりはありません。そのため、永久歯の中で最後に生えてくる親知らずのためのスペースがなく、他の歯と同じようにまっすぐ生えることができず、お口の中で悪い影響をもたらすことが増えてきたのです。
最近では親知らずの種すらない、まったく生えてこない方もいらっしゃいます。
どんどん細くなる顎に対応した人類の進化系なのかもしれません。