嚥下(えんげ)とは「飲み込み」のことです。
嚥下は、舌やお口の周り、首などの筋肉を使って、食べ物や飲み物をのどの方へ送り込み、のどを通過した食べ物をさらに食道へ送り込む一連の動作を指します。
口腔体操とは、舌や口周りの筋肉をストレッチしたり動かしたりすることで、ご高齢者の口腔機能の低下に伴う摂食・嚥下障害(※1)および構音障害を予防することができる体操です。
口腔体操は、舌や口周りの筋肉を動かす運動を「長期的」に取り組むことで、食べ物を咀嚼(そしゃく)して飲み込むまでの一連の働きがスムーズになる効果が期待できます。また、「食事前」の体操として取り組むことで食事を食べ始める際にもスムーズに飲み込めるようになります。
そして口腔体操を実施する一番良いタイミングは、「食事の前」です。
これをするにあたり口腔体操で取り組む「嚥下体操」や「唾液腺のマッサージ」により、お口や頬の筋肉を動かし、だ液を分泌しやすくしていきます。唾液は食塊を形成し、飲み込みやすくする効果があるので食べ物を食べる前に口腔体操を行うことで、食事を食べ始める際にもスムーズに飲み込めるようになります。