舌の大切な役割について
最初に知ってほしいのは、舌の代表的な働きです。大きく次のような3つがあります。
味覚
舌の表面には味覚を感じるセンサー「味蕾」があります。味蕾は舌だけでなく、上あごや頬の内側にも分布していますが、その大部分は舌が占めているので、主に舌で味を感じることができます。
嚥下
食べた物が喉から食道・胃へ送り込まれること、飲み下すことを嚥下といいます。そのなかで舌は口の中にある食べ物を上手に食道に送り込む、重要な働きをしています。
また、効率的に奥歯で噛むために、歯と歯の間に食べ物を運んだり、食べ物と唾液を混ぜ合わせたりするのも舌の役割。舌の機能が落ちると、食べ物が上手に食べられなくなるのはこのためです。
発音
私たちは口を動かすと自然に言葉が発せられているような気がしますが、実はここでも舌の働きが肝心。言葉が口から出てくるのは、声帯から発せられる振動した空気を、口腔内で共鳴させて音にさせているから。
このとき共鳴を腔うまく形づくるのが舌。舌が上手に動かないと、言葉がうまく出せないようになってしまいます。
この3つの代表的な舌の働きを見ても、どれも私たちが生きる上で大切な役割を果たしていることがわかりますね。