皆さんも鏡でご自分のお口の中を見た時に前歯の中心から数えて3番目の歯があると思います。他の歯に比べて太く鋭く長く伸びているのではないでしょうか?この歯を「犬歯」と言います。
よく皆さんが聞いたことのある「八重歯」=犬歯です。
患者さんによっては、「犬歯」の見た目が悪いので抜いてほしいとおっしゃられる患者さんもいらっしゃいます。
他の歯に比べて尖っていたりしますので見た目を気にする女性は特にその「犬歯」をやっかいものにしてしまう方もいるのではないでしょうか?
しかし、なぜそのような形をしているのかを考えたことがあるでしょうか?皆さんも学校・会社などでさまざまな役割があるように、歯にもそれぞれ役割があるのです。
さて、犬歯にはどのような役割があるのでしょうか?
見た目が鋭く長く伸びています。その歯を使って皆さんは固いお肉をかみちぎったりされています。
何気なく食べているかもしれませんが、実は「犬歯」を使って美味しいお肉を食べているのです。おそらくその犬歯がなかったら固いものを咬みちぎるのにとても苦労されるでしょう
他の歯に比べて太くて長いのも硬いものを咬みちぎる力に勝つためです。そのようにその歯の役割に合わせて歯も大きさ形があるのです。
見た目が悪いから取ってしまうと簡単に考えるのではなく、その役割を考えて歯1本1本を大事にしましょう