舌苔の取り方
1日に何度も舌をこすると舌の粘膜を傷つけてしまうこともあるので、舌清掃は1日1回にしましょう。朝は舌苔の付着量が多いので、舌清掃は朝の歯みがき時に行うのがおすすめです。
舌清掃に使うブラシは、普段、歯みがきで使っているハブラシでいいでしょう。「やわらかめ」もしくは「ふつう」の毛の固さのハブラシがおすすめです。また専用の舌ブラシも市販されています。
舌苔がついている部分にハブラシがきちんとあたるよう、舌清掃は鏡を見ながら行いましょう。舌苔のついていないところは掃除をする必要はありません。
ハブラシを舌の「奥から手前」に動かします。ハブラシを手前から奥に動かしたり、前後に往復させたりするのはやめましょう。舌苔中の細菌をのどの奥へ送り込んでしまう危険があります。
舌はとてもデリケートな組織です。舌の粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を傷つけないよう、軽い力で行いましょう。
ハブラシなどを口の奥に入れると「おえっ」となることがあります。これを「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」と言いますが、この嘔吐反射を防ぐには、舌を思いっきり前に出すのがコツです。長い期間をかけてたまった舌苔は、1回の掃除ではキレイになりません。毎日掃除をすることで、だんだん落ちやすくなっていきます。舌を傷つけないためにも無理は禁物です。