ドライマウスの原因としては、「糖尿病」「放射線障害」「脳血管障害」「老化」「筋力の低下」「更年期障害」「薬の副作用」「シェーグレン症候群」「ストレス」などがあり、単独原因で起きることもあれば複合して起きることもあります。
最も多いのは、薬の副作用によるドライマウスです。“生活習慣病のデパート”という人々が増える中、薬を複数服用している人は当然その危険性も高くなっています。薬の副作用が明らかになった場合は、主治医と薬の変更や減量を相談すると良いでしょう。
そのほか、食生活がやわらかい食べ物中心となり、子ども時代からよくかまないためにドライマウスの低年齢化も進んでいます。唾液はあごや舌の筋肉をしっかり動かすと分泌が促進されます。ところが、あごや舌の筋肉を使わないでいると、唾液がどんどん出ない状態へと、すべてが悪循環に――。すると、免疫力が低下して風邪などの感染症にかかりやすくなったり、味覚障害を起こしたりしやすくなります。