みなさんこんばんは!
今日は、子供の歯と大人の歯があるのはなぜ?というお話です。
子どもから大人へ成長する過程で、顔・顎といった骨格、さらには全身の成長に対応するために、乳歯が永久歯へ生え代わると言われています。
赤ちゃんのころは母乳や人工乳から栄養を摂ることができますが、体の成長に伴ってそれだけでは栄養の摂取量が十分ではありません。
より栄養価が高い食べ物を効率的に食べるためには、固形の食物を細かくかみ砕くための丈夫な歯が必要になります。
では、なぜ最初から「大人の歯」が生えてこないのでしょうか?
実は、硬く丈夫な永久歯ができるためには長い時間がかかり、永久歯が完成するには5年がかかると言われています。
そのため、まず初めに永久歯の代わりとなる乳歯が生えてくるのです。乳歯は永久歯に比べて小さく、エナメル質や象牙質は永久歯にくらべて薄いためすり減りやすいという特徴があります。
このように、私たちはまず、適度な硬さをもった乳歯を使って少しずつ効率的に栄養がとれるようになっていきます。
その後、永久歯は6歳前後からようやく生え変わり始め、12歳頃にかけて生え変わりが完了します。乳歯から丈夫な永久歯へ生え変わっていくとともに、それまで無かった奥歯(第一大臼歯・第二大臼歯)が生えてきます。
こうして、大人の顎・筋肉の強さに耐えられる永久歯とかみ合わせが完成していきます。
乳歯は生え変わりますが、その後生えてくる永久歯の道しるべとなりますので、しっかりと子供のころからケアを行う必要があります。
定期的に歯科医院で検診、フッ素塗布をお勧めします。