熱い飲み物をはじめ、たとえば出来立ての小籠包や焼きたてのピザなど…
飲み物や食べ物による口のなかのやけどは、どなたも経験したことがあると思います。
このやけどを繰り返すと、がんのリスクが高まるとも言われています。
口のなかのやけどにはどのように対処したらよいか、応急処置や予防法をご説明します。
口のなかのやけど:症状
口のなかのやけどで多い部位は、唇や、口内の天井部分の口蓋(こうがい)、頬の粘膜、舌などです。
やけどをすると次のような症状が起こります。
舌のヒリヒリ感
やけどをしてまず熱さを感じるのは舌です。赤くなったり腫れたりして、ヒリヒリします。
粘膜の痛み
唇の皮がむけたり、口蓋や頬の粘膜がはがれたりします。
はがれた部分に刺激物が当たると、しみたり、ピリピリと痺れたり、痛みをともなうこともあります。
水ぶくれ
皮膚の表皮に水分が溜まると水ぶくれができます。
口のなかの突起物は気になりますし、話したり食べたりするときなどは煩わしく感じます。
味覚が鈍くなる
舌が腫れると表面の乳頭が消えてしまい、味を感じる味蕾(みらい)が働かなくなることがあり味覚が鈍化します。
口内炎(カタル性口内炎)
カタル性口内炎は、口のなかの粘膜が炎症を起こしている状態です。
赤く腫れたり水泡ができたりします。
また、焼けるような熱感を感じる、口臭が気になる、味覚がわかりにくくなる…などの症状がでることもあります。