そもそもなぜうがいは風邪予防に効果があるといわれているのでしょうか?
ヒトののどから肺にかけての気道にあるせん毛には、外から入ってきたウイルスや細菌などの異物が粘膜に付着するのを役割があります。
しかしせん毛は乾燥すると働きが鈍くなり、ウイルスや細菌に感染しやすくなってしまうのです。
乾燥しやすい季節に風邪にかかりやすくなってしまうのは、こんな理由があるんですね。
そこでうがいをするとのどが潤い、せん毛の働きを高めることができるため、風邪を防げる、というわけです。
またのどや口の粘膜に付着したホコリなどを洗い流したり、うがいが適度な刺激となり粘膜の分泌を促したり、などといった効果も風邪を防ぐことにつながっています。
意外と知られていない正しいうがいの仕方
うがいが風邪予防になる、ということは知っていても、意外と知らないのがうがいの正しいやり方です。
なんとなく口に水を含んでガラガラしていればいいのでは? とお思いかもしれません。
あらためて正しいうがいの方法を確認しておきましょう。
水を口に含み、口を閉じて強くグチュグチュしながら洗い流す(2?3回)
もう一度水を口に含み、上を向いてのどの奥でガラガラうがい
10?15秒ほどして水がぬるく感じたら吐き出す
ガラガラうがいは最低でも3回はおこないましょう。
洗面所にコップを常備している場合は、こまめに洗うことも忘れずに。
うがいをするときの注意点
うがいをするときには以下のような点に注意しましょう。
手洗いを先にするのを忘れずに!
水道から手のひらに直接溜めた水を口に含んでうがいをする、というやり方をしている場合は要注意!
まずは手をきれいに洗ってウイルスや細菌、汚れを落としてから、うがいをすることが重要です。
正しい手洗いの方法も知っておこう
手洗いもうがいと同じように風邪の予防に効果的ですが、石けんをつけただけで終わり! といった洗い方になっていませんか?
手のひらには細かい部分にこそ、バイキンや汚れが溜まっています。
ここで正しい手洗いの方法も確認しておきましょう。
手洗いの前に指輪や時計などは外しておく
流水でよく手をぬらす
石けんを泡立て、手のひら手の甲をよくこする
指先、爪の間、指の間を念入りにこする
親指は反対の手のひらを使ってねじるようにして洗う
手首も忘れずに洗う
流水でしっかりとせっけんを洗い流す
清潔なタオルでよく拭き、乾かす
うがいをするタイミング
外出から帰ってきたタイミングはもちろんですが、掃除のあとや口の中やのどが乾燥していると感じるときなどにもおこなうとよいでしょう。