銀紙やアルミ箔を何かの拍子にかんでしまった時にピリッとしたしみる症状を感じた経験はないでしょうか。
これはガルバニー電流といわれる症状で口の中に異なる金属性の被せ物や詰め物が入っているときに接触すると起こる症状です。
歯科治療で使用する銀歯をはじめとする金属はさまざまな種類があります。異なった金属が口の中にあるとつばや歯や骨の中にある組織液が電解質となり、電流が走ることから起こります。
人の身体には微弱な電流が流れています。脳はこの微弱な電流でコントロールされていますがガルバニー電流が起こることで電流が乱れてしまい身体に不調を起こすこともあります。身体の痛みや疲れ、不眠、イライラするなどの神経症状や頭痛や肩こり、腰痛などの関節痛などを起こすこともあります。
ガルバニー電流が発生すると金属の腐食を促進してしまうため金属の味がすることもあります。
昔治療して被せ物を入れた歯の隣やかみ合う反対側の歯に新しく金属性の被せ物を入れた際などに起こりやすくなります。治療に使用する金属は歯科医院ごとで使用するメーカーにより異なる場合もありますし、昔作成した金属と同じものを揃えることは難しくなる場合があります。
しばらくすると症状は軽くなってくることが多いのですが金属の味が気になったり、金属アレルギーの症状が出てきたりする場合は歯科医院に相談しセラミックやプラスチックでつめる治療に交換するなど金属を使用しないメタルフリーの状態するなど検討されてみるとよいでしょう。