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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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糸切り歯の後ろの歯(小臼歯)の咬む面に、『トゲ』のような小さい円錐状や棒状の突起物が見られることがあります。

これは、『中心結節』といって歯の形態異常で起こっているものになります。特に、下あごの6歳臼歯の手前の歯に(第2小臼歯)に見られる場合が多いようです。100本に1本くらいの割合で見られるというデータもあります。

面白いことに小臼歯にこの中心結節が見られるのは黄色人種に限定されるそうです。

中心結節はガンのように悪いものではありません。しかし、トゲの中には神経があることが多く、このトゲが何らかの衝撃で折れてしまうと神経がむき出しの状態になってしまうので、冷たいものがしみたり、歯がズキズキ痛む、といった症状が出てくる場合があります。気づかないうちに折れてしまうことや、かみ合わせによりすり減ることもあります。折れた中心結節を放置していると、神経からばい菌に感染してしまい、神経の治療が必要になってくる場合があります。

『中心結節』を見かけたら、折れないように補強しておく処置があります。プラスチックの材料で周囲を補強しておくものです。

ただし、年月がたってくると中心結節の内部の構成が変化することにより、神経が細くなってくるので折れても痛みを感じないケースもあります。

中心結節が見られる方は歯医者さんで一度相談されることをお勧めします。