歯の被せ物には種類がいくつかあります。その種類によって寿命は様々です。
どのくらいの期間もつのか気になる方もいらっしゃると思います。
特に前歯は他人からも見える部分でもありますし、少しでも長く持たせたいとお考えになられる方も多いと思います。
しかし、実は前歯の寿命を短くしてしまう原因がいくつかあるようです。
その理由をいくつかあげますと、
①神経を抜いてしまった歯
神経を抜いてしまった歯は歯に栄養分の吸収が行き届かず枯れ木のように水分が抜け最後には歯の根が割れてしまうリスクが高くなります。
よって、歯の根が割れにくい素材の金属以外の土台を入れられる方もいらっしゃいます。
②保険の差し歯
保険の差し歯は金属の被せ物にプラスチックを張り付けたものになります。プラスチックは水分を吸収しやすく、2~3年で黄色く変色してきます。
また、金属が溶け出して被せているところの歯茎が黒くなってくることもあります。
保険の差し歯は金属の枠にプラスチックを貼り付けたものです。プラスチックはお口の中の水分を吸収して、2、3年で黄色くなってしまいます。また、枠の金属から金属イオンが溶け出し歯茎が黒くなってしまいます。
よって、金属を使用していない「オールセラミック」を使用することで劣化や変色を防げ長持ちさせることが可能です。
③奥歯がなく前歯にばかり負担がかかっている場合
本来あるところの奥歯に歯がなかったり、入れ歯を使用している方は前歯に負担がかかりやすいといわれております。よって、前歯の寿命を短くしてしまいます。
このように様々な原因で前歯の寿命を左右します。
なるべく長持ちをさせるためにも被せ物の材料を金属以外のものを使用したり、奥歯がない際は奥歯に歯を入れたりと様々な対策が必要です。
前歯を治療されている方は上記のことに注意して被せ物を作製すると良いでしょう。