歯は通常上下合わせて28本あります。(親知らずが全て生えそろっている方は32本になります。)
28本の歯ですが、平べったい歯があったり(前歯)、とがっている歯があったり(犬歯)、小さい臼のような歯(小臼歯)、大きい臼のような歯(大臼歯)、など形も大きさも色々あります。
歯は形に合わせて様々な役割があります。
◎前歯(真ん中から数えて2本目までの歯。上下左右合わせて8本あります)
⇒前歯は会話をする時(発音時)に非常に重要な役割があります。前歯がないと話しにくくなるだけでなく、審美的にも目立ってしまいます。また、食事をする際に一番最初に物をかみきる歯になります。
◎犬歯(真ん中から数えて3番目にある尖っている歯。上下左右合わせて4本あります)
⇒犬歯は歯の中で一番根っこが長く丈夫な歯になります。歯ぎしりやくいしばりなど自分の咬み合わせの力で自分の歯に負担をかけてしまうことがありますがこの歯がある事で他の歯への負担を軽減する事が出来ています。物をかみちぎる役割があります。
◎小臼歯(犬歯の後ろにある小さい臼のような歯。上下左右で8本あります)
⇒小臼歯は食べ物をひき裂く役割があります。
◎大臼歯(小臼歯の後ろにある大きな臼のような歯。上下左右で8本あります
⇒大臼歯は物を細かくしたりすりつぶしたりする役割があります。また大臼歯がある事でしっかり噛みあわせることができます。しっかり噛める事で物を持ち上げたり大きな力を出すことも出来ます。
それぞれの歯に大事な役割があります。28本あるからどれかの歯がなくなってもいいや、と言うわけではありません。1本でもなくなるとそのなくなった歯のスペースに残っている歯が傾いていったり、反対側の歯が延びだして来たりして正常な咬み合わせが出来なくなってしまいます。
正常な咬み合わせができないと体のバランスが取れなくなることもあります。1本1本の歯を失わないように大事にしていく事が大切です。