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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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女性の1日の食事からとるべきエネルギー量は、1800~2000kcalと言われています。
それが妊娠すると胎児、胎盤の発育や母体のエネルギー維持のために妊娠中期で+250kcal、後期で+500kcalが必要になります。
赤ちゃんの歯をつくるために特に必要な栄養素として挙げられるのが、カルシウムやリンなどのミネラル分。
特にカルシウムは歯の石灰化を助け、健康で丈夫な強い歯をつくります。

日本人が特に不足しがちなのが、赤ちゃんの歯をつくるカルシウム。カルシウムが少ないとイライラしがちになります。ゆったりとした気持ちでマタニティ生活を送るためにも、緑黄色野菜や小魚など、なるべく自然の美味しいものから摂取するといいですよ。

カルシウムの含有量が高い食品としては
●牛乳●チーズなどの乳製品●煮干し●しじみやあさりなどの貝類●わかめ、ひじきなどの海産物●豆腐などの豆類●小松菜、チンゲン菜、春菊などの青菜
カルシウムは妊娠していない時で1日の摂取量は600mgが目安です。妊娠中はその目安量をしっかり摂ることです。
また、カルシウムの代謝を助け、歯の石灰化を調節するビタミンDも積極的に採り入れましょう。カツオ、サンマ、干ししいたけなどに豊富です。リンはカルシウムと同様に歯の石灰化を促進しますが、採りすぎはかえってカルシウムの吸収を妨げます。緑黄色野菜を一緒に食べることで、リンの量を調節することができます。
また、たんぱく質は歯の基礎になります。卵、豆腐、魚肉、畜肉などに多く含まれます。豚肉、レバー、ホウレン草に多く含まれるビタミンAはエナメル質の土台に、ミカンやジャガイモなどに多いビタミンCは象牙質の土台になります。
妊娠中は胎児に酸素を運ぶために血液の量が増えます。酸素を運ぶ赤血球のもととなる鉄分は、多めに補給するようにしましょう。鉄は吸収がわるいので、赤い色の肉(マグロの赤身、牛肉)に含まれる吸収のよい鉄がおすすめです。安全で美味しい食べ物をよく噛んで、栄養を効率よくしっかりと吸収することで、おなかの赤ちゃんもすくすくと元気に育つはずです。