転倒して歯をぶつけた、スポーツで歯をぶつけた。
このような時は正しい処置で歯が以前のように戻せるのかどうかが分かれます。
まず、グラグラしている場合は歯を元の正しい位置に戻しましょう。戻るようであればガーゼを噛ませましょう。
これは、歯の固定と止血を兼ねています。その後はできるだけ早く歯科医院での処置を受けましょう。
もし、歯が抜け落ちてしまった場合。
この時は、できるだけ速やかに歯を牛乳、もしくは歯の保存液に浸けましょう。持つときも歯の根の部分を触らないように注意しましょう。
歯の根の周りにある歯根膜を乾燥しないようにすることが大事なポイントです。歯根膜は18分乾燥させると死んでしまい再度自分の歯を元に戻すことは難しくなります。
牛乳は歯根膜を6時間生かせておくことが可能です。歯の保存液は24時間生かせることができると言われています。
どうしても身近に牛乳や歯の保存液がない場合、乾燥をできる限り防ぐために口の中で保管しておくことで唾が保存液の代わりになり、歯根膜を生かせる時間を多少ですが持つことができます。
歯が抜けてしまったら時間が鍵になります。できるだけ速やかに歯科医院で処置を受けるようにしましょう。