歯磨き粉はいつの時代から使われていたのでしょう?
古代エジプトの文献書の中には歯磨き粉の調合の仕方が記されているそうです。粉末のものもあれば、今のような練り歯磨きもあったようです。既にこの時代からあったのですね。
古代ギリシャ時代には鹿の角、動物の骨灰や軽石、大理石の粉末に蜂蜜や薬草を混ぜたものを使用していたようです。
日本では江戸時代に丁子屋喜左衛門が朝鮮から渡来した人たちから学び『丁子屋歯磨』として販売された”粉歯磨き”が始まりだと言われています。
房洲砂を原料とし、丁子(クローブ)等を香料に使用していました。貝殻の粉末やコショウやハッカ、唐辛子を混ぜる事もあったようです。
その後明治時代に欧米の練り歯磨きの方法が伝わり今の歯磨き粉の状態に大きく近づいたと言えます。
では、歯磨き粉に使用期限はあるのか??
未開封で良い環境で保管しても3年間品質を保証出来ない場合、薬事法によって使用期限を記さなければならない義務があります。
しかし、日本では未開封の状態で3年間経過しても品質に影響がないように製造されているので表示義務から免除されています。
箱やチューブの本体を見ても使用期限が記されていないのはその為です。
しかし、一度開封してしまうと保存状態により品質も劣化してしまうこともある為なるべく早く使い切る事をお薦めします。
使用期限は記されていなくても製造記号を表示する事は義務づけられています。何か問題が起きた場合、この製造番号を元に追跡調査ができるようになっています。