動物園の中でも人気を誇るゾウ。
ゾウには立派な牙がありますが、実はあの牙は人間にもある歯が進化したものなのです。
さて どこでしょう??
一見、犬歯(糸切り歯)のように見えますが、実は牙は側切歯(真ん中から二番目の前歯)が伸びたものなのです。
他の動物で牙をもつものは犬歯が発達したものが多い中、ゾウだけは側切歯が発達しているのです。
カバの犬歯と同様、ゾウの牙も一生伸びつづけます。
ちなみにゾウは、この牙以外は上下左右の奥に大きな歯が1本ずつあります。
私達人間は乳歯が抜け落ちて永久歯が下からはえてくる『垂直交換』ですが、ゾウは後ろから前に押し出されてはえてくる『水平交換』で歯が生え変わります。食事をするうちにだんだんと歯がすり減り、使えなくなってしまうと次の歯が生えてきます。
人間は1回しか生え変わりませんが、ゾウは6回も生え変わります。しかし、6回目に生えた歯がすり減って使えなくなってしまうと食事が食べられなくなり、そこまでが寿命となってしまいます。