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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
スタッフブログは移転しました。→新スタッフブログ

ニュースレター Vol.104 今月の特集

師走を迎え、今年も残すところあとわずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

寒さも厳しくなってまいりました。この時期はウイルスに感染しやすいので、手洗いうがい、マスクの着用をして頂き、体調には十分お気を付けください。

お餅の危険性
「窒息」が高齢者に多いのはなぜか
不顕性誤嚥になると…
喉に詰まった時の対処法
年末年始の休診について

お餅の危険性

今年はコロナ蔓延の影響があり、いつもとは違う年末・年始を迎えるご家庭も
多いのではないでしょうか。
例年、年末・年始になると救急車の出動回数が増えるそうです。その中でも元旦の出動が
多くなります。
その理由は「窒息」での搬送です。そして、その多くの原因となっているのが
「お餅」なのです。
特に高齢者の方に多い傾向にあります。
それではなぜ、高齢者の方に多いのでしょうか。

「窒息」が高齢者に多いのはなぜか

人間は年を取っていくと筋力が弱まります。高齢になると体の機能が低下していきますが、特に筋肉の力が落ちていくのです。
食事をするためには咀嚼をします。その咀嚼をする時に重要となる「咀嚼筋」も弱まってくるのですが、問題となるのは飲み込む時の筋肉の変化にあります。

通常、健康な人は飲み込む時、喉の周りや舌の筋肉を使ってうまく連動して飲み込んでいます。
ところが、年を取ってくるとその筋肉が衰えてしまい、お餅などを簡単に喉に詰まらせてしまうのです。

また、筋力の低下によって寝ている間に、唾液に含まれるばい菌が気管を通り肺に
入ってきてしまう「不顕性誤嚥」になってしまうのです。

不顕性誤嚥になると…

不顕性誤嚥になってしまうと、肺に入ってきたばい菌が炎症を起し「肺炎」になってしまいます。

肺炎が酷くならない様にワクチンの接種と口腔内を清潔にしておくことが
非常に大切です。
定期的なお手入れをすることで、肺炎のリスクは減らすことができますので、
ぜひ定期的なメンテナンスにお越しください。

また、さこだ歯科では口腔機能検査を行うことができます。
口腔機能検査とは、食べ物を飲み込む力、口腔衛生状態、噛み合わせの力、
水分量や口腔乾燥などを調べることのできる検査です。検査に掛かる時間は、
約20分になります。

65歳を過ぎるとお口の機能が少しずつ弱くなっていくため、65歳以上の方にはスタッフの方からお声がけさせて頂いています。

ご自身のお口の機能状態を知ることで、予防や改善に繋げることができます。
検査は保険が適用されますので、気になる方はスタッフまでお申し付けください。

喉に詰まった時の対処法

喉に詰まった際の対処法をご紹介します。

①背部叩打法
前かがみになった状態で、肩甲骨の間を手のひらの根元部分で
強く叩く方法です。

②腹部突き上げ法
相手の後ろに立ち、腹部に手を回し、片方は握りこぶしを作り、すばやく手前上方向に突き上げるようにする方法です。

※乳児や妊娠されている方には行えない方法なので注意が必要です。

年末年始の休診について

年末年始の休診期間についてお知らせ致します。

2020年12月27日(日)から2021年1月3日(日)まで休診とさせて頂きます。

ご不便お掛け致しますが、何卒よろしくお願い致します。