みなさん、こんにちは。診療放射線技師の井手上です。今回は小児のお口について書いていこうと思います。

小児のお口の特徴は、成人と比べていくつかの重要な点があります。まず、乳歯が生え変わりを迎える段階にあるため、永久歯が完全に生えていないことが挙げられます。また、骨などの成長が進行中であり、歯列や噛み合わせが変化しています。小児期は口腔の発達が最も活発な時期であり、適切な食事摂取や口腔衛生の習慣を身につける重要な時期でもあります。加えて、言語発達にも密接に関連しており、口の中の構造や筋肉の発達が言語の発音に影響を与えます。この時期における定期的な歯科検診と適切なケアが、将来の口腔健康に大きく影響します。そして、口腔発達不全症というものがあり、口腔発達不全症は、口腔内の機能や構造の発達が適切に進まない状態を指し、咀嚼、音声形成、顔面発達などに影響を与えます。これは乳幼児期から始まり、歯並びや噛み合わせ、発音の問題が見られることがあります。原因には、遺伝的要因や口腔筋の発達異常などがあります。治療は個々の症状に合わせて行われ、口腔機能訓練や補綴治療、言語療法などが含まれます。早期発見と適切な治療が重要であり、定期的な歯科健診が推奨されます。

鹿児島市中央町　医療法人篤志会 さこだ歯科
診療放射線技師　井手上