こんにちは。歯科医師の渡邉です。

歯科医師になってから多くの患者様をみてきましたが、全く歯を磨いていないという方は稀です。

ほとんどの方は「毎日しっかり磨いている」のに歯周病になってしまうんです。

自分ではしっかり磨いているつもりでも、歯の汚れはなかなか取り切れませんし、自己流の歯磨きであればなおさらです。歯周病にならないために、歯磨きの仕方を今一度見直したほうがいいかもしれません。

〇正しい歯磨きできていますか？

例えばあなたが現在30歳だとします。産まれて6か月から歯が生えてきて、そこから1日2回歯磨きをしてきたとします。

その歯磨きの回数は21540回に及びます。

すごいですよね。21540回です。

普通、2万回以上、毎日何かを積み重ねていけば、その分野の一流になれるはずです。皆さんは歯磨きのプロフェッショナルになっているはずなんです。

しかし、ほとんどの人は小さいころからの習慣ということで無意識で歯磨きをしているので、なんで歯磨きをするのか、どういう道具がいいのか、どういう方法で磨けばいいのか、実は知らないことが多いです。

〇歯を磨く目的は？

歯を磨く目的はプラークを落とすことです。プラークとは、歯についている細菌の塊のことで、ネバネバしているのでうがいだけでは取れません。

例えるならお風呂場のヌメリに似ています。
使用後の浴槽ってヌメヌメしますよね。スポンジを使って擦ってあげるとツルツルになります。歯も一緒です。
ネバネバしたプラークは擦って物理的に取ってあげる必要があります。

〇歯ブラシとフロス

まずは歯ブラシでプラークを落とすことが大事ですが、歯ブラシだけだと除去できるプラークは約60％と言われています。

そこで歯ブラシと一緒に“フロス”を使ってみて下さい。歯ブラシとフロスを使った場合、約90%のプラークが除去できると言われています。フロスは朝か夜に1日1回必ず使って貰えたらと思います。

ただ、残念ながら自分で100%キレイにすることは難しいですから、100%にする最後のお手伝いは私たちにお任せ下さい。皆さま一人一人に合わせたプロフェッショナルケアで、プラークを徹底的に除去していきます。

〇歯ブラシなしでは生活できない？
最後に、こんな興味深い調査があるのでご紹介します。
アメリカのマサチューセッツ工科大学が、国民を対象に「これなしでは生活できない発明品は何か？」というアンケートを取りました。
なんと歯ブラシが文句なしの１位になったそうです。２位以下は車、パソコン、携帯電話、電子レンジと続きます。
しかし、よく考えれば当然の結果かもしれません。車やパソコンはいくらでも交換ができますが、歯はそういうわけにはいかないですもんね。

長く健康な生活をしていくために、いつまでもおいしく食事をとるために、歯医者に行きましょう。

さこだ歯科では、歯磨きの仕方やおすすめの歯ブラシなど、歯科衛生士からアドバイスさせて頂きます。気になった方は直接聞いてみたり、相談してみて下さい。