【階段つらい】オーラルフレイルを知っていますか【あれ、歳とった?】
2022.05.04
皆さんこんにちは。歯科医師の渡邉です。
最近階段の上り下りが辛いです。息が上がってしまいます。
ずっと健康でいるためには階段もがんばらなきゃ!とは思っていますが、どうしてもエスカレーターを選んでしまいます。
皆さんも「歳とったなあ~」と感じることはないですか。
もし65歳以上のシニア世代の方々で、そう感じるのであれば【フレイル】かもしれません。
〇フレイルとは?
フレイルとは、活動的な生活をしている状態(健常)と要介護状態の間の状態のことです。
特徴としては下記の5項目があり、このうちの3つ以上に該当するとフレイルです。
- 疲れやすくなる
- 活動量が少なくなる
- 筋力が低下する
- 動作が遅くなる
- 体重が減る
フレイルの高齢者が病気や手術・事故などをした場合、思った以上に体力を奪われて要介護状態になってしまう危険性があります。
ただ対策をとることでフレイル状態から脱却できるともわかっているので、フレイルは早期発見と早期対策が大事です。
〇オーラルフレイル = お口のフレイル
お口の周りにもたくさんの筋肉があります。より高齢になっていくとその筋肉が衰えて、口腔機能が徐々に低下してきてしまいます。これを特に「オーラルフレイル」といいます。「オーラル」とは口のことです。オーラルフレイルは、活舌が悪くなったり、食べこぼしが増えたり、むせるようになったり、噛めない食べ物が増えたりと、ささいな口腔機能の低下から始まります。早めに気づいて対策する必要があります。
〇オーラルフレイルを放っておくとどうなる?
オーラルフレイルになり、噛み応えのあるものが噛みにくく感じてくると、気づかないうちに食事内容が柔らかいものになっていきます。その結果、噛む力が低下していき、もっと噛むことが難しくなってきます。これを放置していると、どんどん進行し、いずれ食べたり飲みこんだりすることが本当に困難になり、さらには食欲不振や孤食、栄養状態の悪化など全身の衰えにも繋がってしまいます。
こうして全身のフレイルも起こっていくのですね。
〇口腔機能検査で早期発見、早期対策を
オーラルフレイルも予防と早期の対策が重要です。具体的には、噛み応えのある食材を混ぜながらよく噛んだり、日常からよく話したりするなど、意識的に口を動かすことが大切です。
さこだ歯科では「口腔機能検査」というものを実施しています。
舌の力や噛む力など、お口の機能が低下していないか総合的に調べることができます。
多くの方がされていますので、ご興味のある方は是非お声かけください。
さこだ歯科ではお口のお悩みはなんでも相談できます。気軽にご来院ください。