こんにちは。歯科衛生士の田原です。
突然ですが、虫歯はできたことありますか?
皆さんのほとんどが虫歯になったことがあると思います。
もしかしたら、歯が強くて、虫歯ZEROの人もいるかもしれませんが、
歯医者に来られる方のほとんどは、虫歯になってないか気にしています。
そのくらいメジャーで、身近な病気ですよね。
そんなメジャーな病気でも、人によってなりやすい方と、なりにくい方といます。
風邪の引きやすい人は、マスクをしたりうがいをしたりと、一般の人よりも予防を心掛けます。
虫歯も病気なので、たとえ同じ食事、同じ生活習慣をしていても、なりやすい人、なりにくい人がいるんですね。
今回は、虫歯のなりやすい人必見の、虫歯のリスクについて解説していきます!
虫歯とは?
簡単に虫歯とは何か説明するなら、歯の表面についた歯垢(プラーク)の中の虫歯菌が糖をエサにして酸をつくり、
この酸によって歯の表面のカルシウムが溶けて穴が開いてくるのが虫歯です。
原因は?
虫歯になるには、複数の因子が関わっています。さらに、生活習慣病でもあります。
その原因に対する根本的な処置は、各因子に対するアプローチと、生活習慣を変容することがカギになっています。
主に虫歯発症に関わる因子は、
「歯の状態(宿主)」・「細菌」・「食事」・3つの因子に加えて、
「時間」「年齢」「全身疾患」「生活サイクル」「仕事」「社会的経済環境」「知的レベル」などの因子が関わっています。
「歯の状態(宿主)」では、歯面の抵抗性と唾液による保護作用が関与します。
「細菌」では、歯垢(プラーク)というおびただしい数の細菌が集まった塊により細菌感染が関与します。
「食事」は炭水化物、特に糖質の量だけでなく、飲食回数、時間、食物の性状も影響します。
気を付けるべき3つのポイント
色々因子について説明しましたが、
虫歯の発症を予防するには、次の3点を気を付けて下さい。
「食事」・・虫歯のえさとなる砂糖をへらす。
甘い食べ物の摂取量を減らしたり、間食の回数をへらしたり、お口の中に残りにくいものを選ぶようにしましょう。
「歯磨き」・・歯磨きで、細菌の塊であるプラークを取り除きましょう!プラークを効率よく落とすにはちょっとしたテクニックが必要です。
歯医者さんに行って自分の苦手ポイントを把握しましょう。
「フッ化物」・・フッ化物は歯を強くするだけでなく、再石灰化を促進します。フッ化物がお口の中に長く残っているほど再石灰化は促進されます。
できるだけ、フッ化物をお口に残すために、フッ化物高濃度入りの歯磨き粉を使用して、ごく少量の水で一回だけすすぐようにしてみてください。