お口と全身疾患の関わり🦷
2025.11.26
こんにちは。歯科衛生士の青栁です🍀
今回のテーマは歯科と全身の関わりについてになります。
お口の健康は、思っている以上に全身の状態と深くつながっています。
特に「歯周病」は、単なる歯ぐきの炎症ではありません。慢性的な炎症が続くことで、炎症物質(サイトカイン)が血液に乗って全身へ広がり、さまざまな疾患に影響すると言われています。
代表的なのが「糖尿病」との関係です。
歯周病が悪化すると炎症が増え、血糖値のコントロールが難しくなるという報告があります。逆に、糖尿病があると免疫が低下し、歯周病の進行が早くなるという“相互関係”が特徴です。お口の中の状態が良くなることで、血糖値が安定しやすくなる方も少なくありません。
また、動脈硬化や心筋梗塞などの心血管疾患とも関連があります。
歯周病菌や炎症物質が血管にダメージを与え、血管のトラブルを引き起こしやすくするためです。
さらに、妊娠中の方では、歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高める可能性も指摘されています。
そこでお口の健康も全身の健康も守るためにするべき大切なことがあります💡
まず、毎日のセルフケアが全身の健康を守る第一歩です。
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを必ず併用することが大切です!
歯周病の炎症は“歯と歯の間”から始まることがとても多いと言われています。
また、「出血するからフロスを避けている」という方もいますが、その出血こそが炎症のサインです。
やさしく続けることで歯ぐきは必ず改善してきます。
さらに、全身疾患をお持ちの方は、定期的な歯科のメンテナンスが特に重要です。お口の炎症を取り除くことは、全身の負担を減らすことにもつながります。歯石やバイオフィルム(細菌の膜)はご自身のケアだけでは取り切れません。歯科でのクリーニングを受けることで、炎症が起きにくい状態を維持できます。
お口を整えることは、自分の体を守ることになります。
お口から全身の健康を守っていきましょう🦷✨
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 青栁