お口の細菌が身体を救う!
2023.01.09
みなさんこんにちは!
年末から寒い日が続いて、新型コロナウイルスとは関係なく風邪で体調を崩されている方もいらっしゃるのではないでしょうか??
体調を崩すと日頃健康で何も考えずに行動できる事がどれだけありがたい事が実感しますよね。
冬になると免疫力を高めましょうという事で、身体を冷やさないように、
RなんとかやLSなんとかなど優れものの細菌が入ったヨーグルトや飲料がいいですよーなど、ネットやテレビでご覧になる機会も増えると思います。
人間の体には百兆個もの細菌が住んでいて、ギュっと凝縮すると1~2キロの塊になるそうです。
自分の身体にそれだけの別の生き物が住んでいると考えるとなるべくいい細菌に住んでいてもらいたいですよね。
言い方を変えれば、私たちは細菌に身体を支配されていると言ってもいい状態です。
RとかLとかの細菌が入った物を食べたり飲んだりして腸内環境を改善させる事で免疫力を高めたり、全身的な健康度をアップさせる事をプロバイオティクスと言います。
腸内環境が良いとどういうメリットがあるのか?
免疫力が高くなり病気になりにくくなる。お肌の調子が良くなる。免疫暴走系のトラブル(アトピー、花粉症など)が改善される。
メンタル改善など細かくあげたらキリがありません。「腸内環境が良い」というのはどういった状態なのか??
それは腸の中に住んでいる細菌が、善玉菌が優勢で他の大半を占める日和見菌も善玉菌につられて良い働きをしてくれているという状態です。
実は歯科もこの腸内環境の改善に非常に強く関係しているんです。
人間は口、食道、胃、小腸、大腸、直腸、肛門と食べ物を食べて排泄するまでの道のりを考えると、ちくわのように体の中を管が繋がっている状態です。
口腔内というのは内臓の始まりで、ここにもまた大量の細菌が生息しています。
虫歯や歯周病というのは細菌が引き起こす病気です、これらの細菌は良い菌でしょうか?違いますよね。
内臓の始まりである口腔内が悪さをする細菌優勢だと、その下流にいる腸の環境はどうでしょうか?
口腔内の細菌のバランスはそのまま腸の細菌のバランスに比例すると言われています。
良い細菌を摂取するのも良いですが、まずは口腔内の悪い菌を治療で除去する事はとても有効です。悪玉菌の数を減らせば善玉菌が優勢になります。
また口腔内の細菌、特に歯周病菌は時間を置けば置くほど古くなって強毒化していきます。
歯周病菌が糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、最近では認知症まで関係してると言われています。
この話を始めると長くなるので他のスタッフのブログを参考にしてください。
その歯周病菌が古くなって居座らないようにするのが定期的なメンテナンスです。
メンテナンスで口腔内の悪い細菌を追い出せば炎症もなくなり、口腔内の善玉菌が優勢になってディフェンス力もアップします。
そうなると外から入って来る悪いウイルスや細菌にも立ち向かいやすいですよね。
実は歯科のメンテナンスに通う事が全身の健康にいいというのは、冬だからこそ実感できると思います。
また、さこだ歯科にはお口の中の良い細菌や悪い細菌が見られる位相差顕微鏡というものもあります。
自分の身体に住んでいる細菌を見るというのもなかなかいい体験ですよ。