これが私の歯磨きルーティンです
2022.08.04
こんにちは、さこだ歯科の歯科衛生士です。
皆さん普段の生活で当たり前のように歯磨きをされていると思います。
一日1回という人もいれば、多い人だと4~5回という方もいらっしゃると思います。
私も一日4回歯磨きをしています。
ただ、4回同じような歯磨きをしているかというとそうではく、意識してそうしたわけではないですが虫歯や歯周病やプラークなどの知識がつくと、自然とそうなっていたというのが正しいです。
歯磨きの最大の目的はみなさんは「むし歯にならないため」とおっしゃると思います、ただこれも年代によって変わってきます。
年齢を重ねていくと「歯周病にならないため」になっていく方もいらっしゃいます。
ただ、むし歯も歯周病も口腔内の細菌が固まって集落をつくるプラークが原因なので、「プラークを落とす」という事が歯磨きの最大の目的になります。
プラークの特徴としては
水をはじく→機械的にブラシやフロスでこすって落とさないといけない
一回歯ブラシでバラバラにされた細菌の塊(プラーク)は24時間後に再び再結成して固まる。そして悪さを始める。
いうのがあります。
そう考えると歯磨きは24時間に一回、一日一回でOKという事になります。
実際虫歯予防先進国のスウェーデンの平均的な歯磨きの回数は一日1.9回と、一日一回しか磨かないという方も多くいるのにも関わらず、むし歯予防に成功しています。
これはスウェーデンは子供の頃からのキシリトールの摂取だったり、虫歯予防のメンテナンスの費用が国負担だったりと政策の差もあると思います。
反面、日本人はお昼休憩にもトイレの洗面所で歯磨きしている人がたくさんいる、”歯磨き大好き民族”なのにむし歯が多いです。
やはりプラークの特徴を知って、そのうえで歯磨きをする事が効果的な歯磨きと言えます。
先ほど言ったプラークの24時間に一回固まるという性質を考えたら、歯磨きは一日に一回でOKです。
ただそこには条件が付きます。
それは「ほぼ完ぺきに歯の面のすべてに付いているプラークを落とす」というのが条件になります。
なので丁寧なブラッシングだけでなく、デンタルフロスで歯と歯の間のプラークも落とす事がとても重要になります。
歯は五面体なので歯ブラシだけでは3面までしか磨けません。
なのでたとえ一日3回4回磨いていても、歯ブラシだけだと3面しか磨いていないのです。
肝心の隣り合っている面はプラークを落とさないまま、”放置”されているのです。
だいたいのむし歯は歯と歯の間にできるので、デンタルフロスは必須ですし、デンタルフロスで歯周ポケットの中までしっかりプラークを落とす事ができます。
なので一日一回は歯の表面にこびりついたプラークを、歯ブラシとフロスで”こすって落とす”ということがとても大事になります。
私の一日の歯磨きのスケジュールは
①朝起きて一番に寝ている間に溜まった口腔内細菌を落とすために、舌の上や粘膜を中心に歯ブラシで軽くこすって落とす
②朝食後の歯磨き
③昼食後の歯磨き
④寝る前に歯ブラシとデンタルフロスを使って、時間をかけてプラークを落とす
となっています。
②と③は食事の後の食べかすや仕事に向けてすっきりさせるための、いわゆる”リセット”の要素が強いですね。
④が一番重要で歯ブラシが細かい部位に当たるように、歯磨き剤をつけずに磨いていきます。
歯磨き剤をつけるとこぼれないように口を閉じて磨いてしまうので、歯の裏側など歯ブラシがあたらなくなってしまいます。
こう書くと「ここまでしないといけないのか」とか、「ちょっと神経質すぎやしないか」と思われるかもしれませんが、私自身そう思う時もありますし、事実、そうかもしれません。
ただもう習慣化されてしまって、これをしないと気持ち悪いと脳が教育されてしまっています。
マッチョな人が毎日筋トレしないと気持ち悪いのと一緒ですね。
お口の中の環境を良くすることは全身の健康に直結するので、続けていくと思います。
皆さんはここまでしなくても、デンタルフロスを一日の歯磨きのメニューに加えるだけでもOKです。
ただ「フロスを毎日しています。」という方でも正しい使い方ができていない事もあるので、ぜひさこだ歯科にメンテナンスにいらっしゃって、衛生士さんにデンタルフロスがうまくできているかどうか指導を受けてみてくださいね。