その歯周病放っておいても大丈夫ですか?
2021.08.09
こんにちは。さこだ歯科の正國です。
今回のテーマは歯周病ということで歯周病についてお話ししていきたいと思います。
歯周病が歯を失う原因になるというのは皆さんご存知のことだと思います。
しかし歯周病の恐さというのは歯がなくなるからだけではありません。
歯周病は全身の病気とも関係があるのです。
そもそも歯周病とは細菌感染です。歯周病細菌の毒素による炎症が歯周病なのです。
細菌感染と聞くと少し恐いイメージになりませんか?
歯周病は恐い病気なのです。糖尿病に歯周病が関係するというのは有名になってきています。最近では認知症にも関係している可能性もあると研究が進んでいるようです。
歯周病と心臓病の関係は聞いたことがあるでしょうか?
心臓病、特に弁膜症と呼ばれる病気には歯周病が関係することが多いです。
心臓にはいくつかの部屋がありそこを区切っているのが「弁」と呼ばれるものです。
「弁」がなんらかの理由で壊れてしまい、上手く機能しなくなったものを弁膜症と呼びます。
弁が機能しないと心臓が上手く機能しないので命に関わる恐ろしい病気です。
その「弁」を歯周病が壊してしまうことがあるのです。
口の中の歯周病菌が血管に入り込んで心臓まで行って弁に付着しそこで増殖し、弁を壊し心臓病になってしまいます。
弁膜症の治療は壊れた弁を新しい弁に置き換える手術を行うことが多いです。
新しい弁は元々の弁よりも菌が付着しやすいので歯周病があると心臓病の再発が起こりやすくなってしまいます。
今回心臓病を例に挙げましたが歯周病は色々な病気のリスク因子となります。
8割の人が歯周病にかかっているなど言われることがありますがそれだけ身近な病気で、
歯周病があってもそこまで気にしない人が多いのが現状です。
一度歯周病の恐さというのを再認識してください。
その歯周病放っておいても大丈夫ですか?
自分が歯周病かわからないという方も歯科医院で検査をしてみてください。
先ずは知ることから始めてみませんか?