なぜ歯並びが悪くなるの?
2023.03.08
こんにちは、歯科医師の有留です。
今回は、歯並び(歯列不正)についてお話をしていきたいと思います。
大人の歯並びに影響する永久歯は、6~7歳ごろに生え始め、親知らずを除き12~13歳ごろにすべて生え揃います。
正しい位置に生えるようであれば問題はありませんが、歯の生える位置やスペースに問題があれば、上下のズレが生じ不正咬合となってしまいます。
日本人の多くは歯に対して顎の大きさが小さく、歯の並ぶスペースが足りないことによる叢生による不正咬合が多く、
永久歯の生えそろう12~20歳の男女で約45%が叢生状態と診断されるという調査結果も出ています。
自分の歯並びに慣れてしまっていて、日常生活では不便を感じていない人も多いかと思います。
矯正治療など、審美改善のイメージが強い方もいると思いますが、歯並びと咬合が改善されることにより清掃性の向上・咀嚼効率の上昇・虫歯リスクの低下など様々なメリットがあります。
将来的に虫歯や歯周病で歯を失うリスクを考えた場合に、歯並びの改善はメリットは大きく、生活の質にも関係するものとなります。
今回は歯並びに関して、審美以外の観点からお話してみました。
噛み合わせはひとりひとり全く違うものです。
個別相談も承っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。