なぜ歯周病になるのか
2021.08.25
皆さんこんにちは!歯科技工士の吉満です。
今回は、歯周病についてのお話しをさせていただきたいと思います。
「歯周病」とは別に、よく似た病気で「歯肉炎」という物を聞いたことはありませんか?
まずは、その二つの違いについて説明していきます。
「歯周病」は「歯肉炎」が進行した状態をいいます。
歯肉炎が発症すると、歯肉が腫れ歯磨きなどの刺激により出血することもあります。
進行してしまうと、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝が広がってしまったり、歯を支える骨が破壊されたりします。骨が破壊されることで歯がグラつき、抜けてしまうこともあります。これが歯周病です。
歯周病は、年齢が高くなるにつれて発症する方が増えています。30歳以上の成人の方の約80%がかかっていると言われています。
歯周病の原因には、主に歯垢(プラーク)があります。歯垢は細菌の塊で、酸素の少ない場所
つまり歯と歯茎の間に潜んでいます。
歯磨きが不十分で歯垢の磨き残しがあったり、砂糖を過剰に摂取したりしてしまうと細菌の増加につながります。
また、歯垢をほっといてしまうと硬くなり歯石となって歯にくっ付きます。こうなると歯磨きで取ることはできなくなります。
予防するためには、
・毎日正しい歯ブラシの方法で歯の表面の歯垢をおとす
・歯についている歯石は、歯科医院で除去してもらう
・タバコ、糖分を多く含む食べ物の取り方には注意する
・歯科医院で定期的に検診を受ける
などが挙げられます。
早いうちに予防に取り組み、習慣化することにより将来により多くの歯を残すことにつながります。
自分の歯で美味しく食事を続けられるように徹底していきたいですね!