むし歯の治療(段階別)
2024.02.19
皆さんこんにちは!歯科技工士よ吉満です。
前回で、むし歯になる仕組みについてお話しさせていただきました。今回は、そのむし歯の治療についてのお話しです。
むし歯は、進行の具合で治療方法が異なっていきますのでその違いをご説明させていただきます。
初期のむし歯(COと呼ばれる)
【 特徴 】
歯の表面が白くまだらに濁る。(歯のエナメル質が溶け始めているため)痛みはない。
【 治療 】
適切なブラッシングや、フッ素塗布など。
エナメル質の虫歯(C1と呼ばれる)
【 特徴 】
歯の表面が黒くなっている。(COの時よりさらにエナメル質が溶けている)痛みはない。
【 治療 】
むし歯の部分を削り、歯科用レジンで埋めるorインレーという被せ物をする。
象牙質のむし歯(C2と呼ばれる)
【 特徴 】
歯に穴が空いていたり、黒くなっている。(エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行している状態)冷たいものや甘いものが染みるようになる。
【 治療 】
むし歯の部分を削り、インレーという被せ物をする。
神経まで達したむし歯(C3と呼ばれる)
【 特徴 】
歯に大きな穴が空き、茶色や黒色に変色する。(神経までむし歯が進行している状態)強い痛みがあり、熱いものが染みるようになる。
【 治療 】
歯の神経を取り除き中を消毒した後、クラウンという被せ物をする。
歯根まで達したむし歯(C4と呼ばれる)
【 特徴 】
歯の大部分が溶けてなくなる。歯の神経が壊死しているため痛みはないが、歯の根の先に膿が溜まると強い痛みがでる。
【 治療 】
抜歯後、入れ歯やブリッジまたはインプラントなどで歯の機能の回復を図る。