むし歯菌ちゃん(お口の中の)主役ちゃうよ
2024.01.29
皆さん、こんにちは。
2024年1月、今年の1月も数々の注目のドラマが始まりました。
その中でも私が特に注目しているドラマは、病理医が主役の医療サスペンスドラマです。
そのドラマの中では、「球菌」というフレーズがよくでてきます。私も医療人として、常日頃から「球菌」と戦っているので身近に感じるものがあります。
さて、お口の中には数多くの常在菌が存在します。
いわゆるむし歯菌は数種類の細菌が見つかっていますが、一部は通称「ミュータンスレンサ球菌」と呼ばれています。
それらの細菌の特徴は、「糖」を発酵して酸を産生すること、「糖」の一種であるスクロース(ショ糖)をもとに粘着性の物質を産生することです。この粘着性の物質は、歯垢(デンタルプラーク)と呼ばれる歯の表面に付着するネバネバした物質の主成分であり、細菌が歯の表面に付着するためのいわば細菌の棲み家になります。
むし歯は数々の要因が重なって発生しますが、発生する確率を下げるためにも「糖」をお口の中に長く残さないこと、細菌の数を減らすことが大切になります。
前述の歯垢(デンタルプラーク)はうがいだけでは取れません。歯ブラシやデンタルフロスなどを使って「お口のお手入れ」をすることが大切です。
皆さんもお口を「おーん」じゃなくて「あーん」して「お口のお手入れ」されてください。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 児玉