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もしも唾液がなかったら

ドライマウス / 唾液 / 鹿児島 / 鹿児島,歯医者,さこだ歯科 / 2021.09.24

こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。

普段私たちが生活してる中で「唾液」の存在を意識するのは

寝ている時によだれが垂れたとか、

くしゃみをして唾が散ったとか、

最近では少なくなりましたが、プリントを数える時に先生が指に唾をつけてめくった・・!

などあまりいい話では聞かないケースが多いのではないかと思います。

 

しかし唾液には本当にたくさんの大切な役割があります。

日常をつつがなく過ごせているのも唾液のおかげと言っても過言ではありません。

 

それでは唾液がないと私たちの生活はそうなるかイメージしてみましょう。

まず朝起きます、唾液は口の中を潤す保湿機能があるのでそれがないと口の中はカラカラの状態です。

乾いた歯に乾いた粘膜がくっついて痛みで目が覚めるかもしれません。

また、寝ている間に口腔内細菌が増えるので唾液でフタができずに細菌の匂いがダイレクトに空気に触れるので口臭もひどそうです。

不快な気持ちで起きたら朝ごはんです。

唾液には噛んで細かくなった食べ物をまとめてのみ込みやすくする接触機能があります。

その唾液がないと食べ物がポロポロとまとまらないまま飲み込まないといけないので何回飲みこんでも口の中に食べ物が残っています、むせやすくなるでしょうし、食べ物が粘膜に貼り付いて水分と一緒じゃないと痛くて飲み込めないでしょう。

また唾液の中のアミラーゼは食べ物が最初に会う消化酵素です。

唾液がないと食べ物が消化されないまま胃の中にダイレクトに届いてしまいます。

胃の負担も増えそうですね。

 

まだあります。

食事中は炭水化物を餌に虫歯菌が酸を作るので、普段は中性の口の中のpHが酸性に傾きます。

そうなると歯の表面が酸によって溶かされてしまう脱灰が起きます。

そう、虫歯の始まりです。

 

毎日の食事で私たちの歯は毎回このように溶けています。

しかし唾液の中のリン酸やカルシウムが溶けた歯に浸透して再石灰化をし、修復してくれます。

また酸性に傾いたpHを中和して中性に導く緩衝能という機能もあります。

唾液がないと食事のたびに虫歯が進行し、10代のうちに歯が虫歯でボロボロになるかもしれません。

なんとか頑張ってご飯を食べて出かけます。

友人とお喋りしようと思っても、唾液がないと唇が歯にひっつき、舌もあちこちに貼り付いて痛くて発音もできません。

また、唾液には抗菌作用や免疫グロブリンも含まれているので、空気中の細菌が口の中に入ってもやっつけてくれますが、唾液がないと口の中に細菌が感染し放題なので常に風邪などひいてるかもしれません。

それ以前に空気中のカビ菌が口の中で繁殖してカビだらけになるでしょう。

 

まだ午前中だけでこの難儀さです。

 

唾液がいかに私たちの生活を陰ながら円滑にしてくれているかがわかります。

唾液は加齢とともに減っていきます。

唾液の多い少ないは個人差があり唾液線の発達は15歳で終わると言われます。

よく噛んで食べて唾液線を発達させて、口で息をする、タバコを吸うなど唾液が減る行動を控えると良いでしょう。

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