インプラントとタバコの影響
2021.10.28
自分の歯のようにしっかり噛めるようになる人工歯のことを『インプラント』と言います。
身体の一部を人工にするので長くいい状態で使っていくためにもいくつか注意点があります。
その一つに『タバコ』があります。
タバコには200種類以上の有害物質が含まれています。
インプラントに限らず、体のいろいろな臓器に悪影響を及ぼしてしまうので身体の健康のためには決して良いものとは言えません。
インプラントに関してもたばこの影響はいくつもあります。
タバコは身体の免疫力を低下させてしまう悪影響があります。
免疫力が下がることで顎の骨とインプラント本体の結合がうまくいかず、細菌による感染も起こりやすくなります。
インプラントと顎の骨の結合がうまくいかなければ手術で埋め込んだインプラントが脱落してしまうことがあります。
これは手術後に限った話ではなく、埋入後しばらくしてもずっと関係してくる問題です。
喫煙者の方は、インプラント治療後1年未満にインプラントの脱落リスクが約2倍に上がるというデータもあります。
(福田仁―九州大学名誉教授「喫煙と口腔病変との関わり」より引用)
長年の愛煙を続けていらっしゃる方は、身体へのリスク、インプラントへのリスクを理解していても簡単に喫煙できるわけではないと思います。
健康でおいしい食事を楽しんでいくためにもまずは1日1本からでも構いません。
少しずつ減煙していくことからまず始めてみましょう。
インプラント後のケアも大切です。インプラントを長持ちさせるためにも私たちにサポートさせてください。