こんにちは、歯科衛生士の田原です。11月も後半になり本格的に寒くなってきましたね。
今回は歯医者でするホワイトニングについて書いていきたいと思います。
日本製の歯磨き粉は白くならない!
よく薬局やスーパーなどで置いてある、ホワイトニング作用がある歯磨き粉をみたことはあるでしょうか?
お茶や、コーヒーやワインを日常的に飲む方は歯に着色が付きやすくなります。
歯の表面が茶色になれば、虫歯があるように見えたり、歯がそこだけ影みたいになってへこんでいるように見えたり、笑った時の歯が気になったりしますよね。
もしそういう方が、薬局に置いてあるホワイトニング用の歯磨き粉を買ったとしましょう。
そのホワイトニング作用のある歯磨き粉を使えば、歯が白くなるのではないかと思いますが、
しかしそれらはステインの除去には優れているものの、歯本来の色を漂泊する作用はありません。
着色をつきにくくして歯の本来の色味を取り戻すのであって、歯の色味を変えることは難しいのです。
歯医者でのクリーニングも一緒です。歯の表面を磨く機械を当てたりしますが、歯の表面についている着色を取り歯の本来の色を取り戻します。
歯医者でのホワイトニングは歯に良いの?
もし、これを読んでいるあなたが歯を白くしたい、輝く透明感のある白い歯を手に入れたいと思うのであれば、歯科医院で使われるホワイトニング剤を使うことをおすすめいたします。
歯科医院で使われるホワイトニング剤には歯本来の色を漂泊するための薬剤が入っています。ですので、歯が白くならないからといって歯磨き粉を使ってむやみに歯をこするのはやめましょう。歯の外側にある半透明のエナメル質が薄くなると歯の内側の象牙質が透け、かえって黄色く見えるだけでなく、いざホワイトニングを受けるとき、エナメル質の厚みが薄い分、効果の点で不利になってしまいます。また、知覚過敏も起きやすくなります。
よくホワイトニングは歯に悪いの?と疑問に思われる方もいらっしゃいますが、ホワイトニング剤の主成分(過酸化水素水)は消毒薬(オキシドール)と同じ成分が含まれていて、歯周病菌や、虫歯菌にたいしして殺菌作用を持ち、歯を薬剤で漂泊していくものなので、歯を削りません。
さらにホワイトニング後の歯には、歯を強くするフッ化物が浸透しやすいといわれています。
つまり、ホワイトニングは虫歯や歯周病の予防効果(ホワイトニングプリベンション)があり、歯を強くするサポートもしてくれるのです。
ホワイトニング前の虫歯処置は必要?
しかし殺菌してくれるからといって、虫歯治療をしないでホワイトニングするのはおすすめしません。
なぜなら、虫歯があるところにホワイトニング剤を塗布すると激しくしみたり、最悪の場合は神経にまで炎症が広がり歯髄炎になってしまうことがあります。
また歯周病による歯茎が腫れている状態でホワイトニングを行うのもおすすめしません。
ホワイトニング剤は消毒薬と同じ役割がありますので、歯茎が腫れていれば、歯面よりも先に、歯茎の炎症に反応してしまい、本来の目的を果たせないこともあります。
ホワイトニングを行う前には、痛くなくても歯科医院で虫歯治療を受ける事、また腫れをとるためのクリーニングを行うことが大事です。