一年に一度の大掃除より、1ヶ月に一回のこまめなお掃除を
2022.01.26
こんにちは、さこだ歯科 歯科衛生士の藤井です。
皆さん歯医者さんに行かれるきっかけは様々だと思いますが、例えば親知らずが痛いからとか銀歯が取れたとかで重い腰を上げて歯医者さんに行ったとして、
その痛みや問題が解決されたら通院をやめてしまう方も多いと思います。
それは非常に勿体無いですね。
歯を失ってしまう原因の半分以上が歯周病です。
歯周病は口の中に炎症が起きているにも関わらず痛みを感じにくく、密かに進行してしまう怖い病気なのです。
炎症なので当然原因は口腔内、特に歯周ポケットの中に溜まっている細菌が原因になります。
この細菌は時々機械的にとってあげないと、石灰化を起こして歯の根っこの面にこびりついてしまうのです。
私たちは日々患者様の口腔内のメンテナンスをしていますが、
超音波スケーラーという機械を歯肉ポケット内に当てると細菌の塊がブワーッと出てくるのが肉眼でも確認できます。
その時はメンテナンスしているこちらも楽しくなってしまいます。
「ポケットにいる細菌も、安住の地だと油断して、まさか掃除されると思っていなかったろうに」と内心ニヤニヤしてしまいます。
1ヶ月に一度、こまめにメンテナンスに通われている方は綺麗にされているのでそこまで全体的に細菌が出てくることはないですが、
歯ブラシの届きにくい場所からはやはり細菌が煙のように出てきます。
歯周ポケットが深くリスクの高い場所からも細菌は出てきます。
どうしても自分だけのお手入れでは取りきれない細菌が口腔内に残ってしまうもので、そこはプロにお任せするのが一番です。
またこの細菌たちは炎症した血管を通して全身を周り様々な病気の原因になったり、唾が肺に入ることで誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。
痛い所の治療が終わったらもう歯医者に行かなくていいや、、、
というのは実はこんなに溜まっている細菌を掃除してリセットしたり、全身疾患を予防するチャンスを逃してしまうことになります。
早めにお口のメンテナンスを始めることは長い目で見るととてもお得になります。
治療だけでやめてしまうのは勿体無いですよ。
とはいえやはり、自分の口腔内を任せる歯科衛生士に出会えるかどうかもとても重要になると思います。
そこは私たちも日々勉強と技術の研鑽をしていかなければなりませんね。