こんにちは。医療事務 西川です。
今月は「歯科で期待できる免疫力アップ」についてです。

免疫力とは、病原菌やウィルスなど体内に侵入した健康を害する物質から身体を守ってくれる働きのことを言います。
食事や運動、生活習慣で免疫力を高める！
何となくでも聞いたこと、目にしたことがあると思います。

免疫力と歯科がどのように関係するのか…
口は細菌や有害物質の侵入口ですが、口から入った病原体が粘膜に付着すると全身免疫に情報を送る働きをする＂粘膜免疫＂と呼ばれるウィルス感染防御に有効な仕組みがあります。
付着した粘膜近くのリンパ組織を介し病原体の侵入を阻止する物質を唾液中に分泌するのですが、口腔内が不衛生な状態では唾液が減少してしまうので、歯磨きなど口腔ケアが不可欠です。
歯垢や食べかすなどが溜まって口腔内が不衛生になると、粘膜のバリア機能よりも細菌の活動力が強くなってしまいます。
細菌が口の中の免疫の働きを阻害するので、口腔ケアで細菌を減らすことはとても重要です。

「歯科で期待」とは少しずれてしまいますが…
細菌は、飲食をする度に口腔内から腸へと流れていきます。
免疫を維持するために腸内環境を整えることが大事とも言われていますが、細菌が多ければ腸内バランスを崩すことに大きく繋がってしまいます。
私たちには、もともと免疫力が備わっていますが、加齢やストレス，睡眠不足など様々な要因で免疫力低下は起こってしまいます。
口腔ケア、例えば歯磨きなど毎日することが全身の免疫力アップに一役買うなら、今までより意識を持った磨き方を心がける習慣になるのではないでしょうか？