こんにちは、鹿児島県鹿児島市の歯医者、さこだ歯科の柿沼です。
2月も中旬を過ぎてまだまだ寒いですが、少しずつたまに暖かい日もあったり春の気配を感じて来ました。
僕は一年通して春が一番好きな季節なので、待ち遠しさも感じますね!
……同時に花粉症が辛い季節でもあるのですが…笑
さて、グラグラした歯を抜いた後にその後の治療方針を話す際に選択肢として、「入れ歯」の話をさせていただくことがあります。
その時にこのタイトルの文言は結構な頻度で質問を受けます。
答えは勿論場合にもよりますが、入れた方が良いですと基本的にお答えしています。
ではなぜでしょうか。
こうした入れ歯を入れる必要性、その目的についてお話ししていこうと思います。
歯が何らかの原因で、たとえば奥歯がぐらぐらしてしまい、「抜かなければいけなくなった」とします。
親知らずを除いて基本的には上の歯は14本、下も14本です。
食事で硬いものを噛む時は60キロ、歯ぎしりの際にはその倍以上の力がかかっており、これらをその14本ずつの噛み合わせでなんとか力を分散して負っているのです。
そう考えると一本ずつの歯にかかる負担は相当なもので、歯並びが悪くて上手く噛めなかったり、このケースみたいに抜歯した際には残った噛んでいる歯に多大な力がかかることがイメージできると思います。
そうなった時に何もせずに放置していると、しばらくはなんとかそのまま噛めたりするかもしれません。ですが、残っている歯にどんどん負担がかかって割れて早くダメになってしまったり、グラつきが出て来てしまったりするのです。
なので!
歯がなくなった際には入れ歯を入れる事はすごく大事で、噛み合わせの力を補う、残っている歯を守るためにも重要なことなんです。
もちろん入れ歯に対しては異物感や発語のしにくさなど、日常過ごしてての難点もあります。
初めは使って頂きつつ調整して慣れていくことが大事ですが、本当にどうしても使えないと感じる方もいらっしゃいます。
ただその際にもどうか諦めずに根気強く調整するか、入れ歯にもさまざまな種類があるのでそちらを検討していただいたり、あるいは場合によっては不可能なケースもありますが「ブリッジ」や「インプラント」といった別の形で歯を補うという選択肢もあります。
以上です、入れ歯をなぜ入れた方がいいのか、入れ歯の目的についてお話をさせていただきました。
残された歯を守るという目的のためにも入れ歯は一役買っているのだ、とご理解頂けると嬉しいです!
最後になりますが、入れ歯は型取りした当時の患者様の歯茎を再現して作っているので、どうしても時間が経ってくると合わなくなってきたりします。
それで装着をやめてしまう方などもいらっしゃいます。
そうならない為にも定期的なメンテナンスで入れ歯についても毎回見せていただいて、調整することで長く使って頂く事ができます。
そのため、入れ歯の健診のためにも作製後は「定期的なメンテナンス」をお勧めしたいと思います!
さまざまな入れ歯の種類、歯の補い方があるのでご不明な点、気になる事がありましたらお気軽にご相談くださいね。