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受験シーズンも大詰め、高校化学を思い出しました。

2024.02.28

皆さん、こんにちは!

皆さんは「金属のイオン化傾向」という言葉をご存知でしょうか?

「イオン化傾向」とは、金属(金属単体の原子)が水や水溶液中で電子を放出して陽イオンになろうとする性質のことをいいます。

金属には、より安定した物質になろうとして他元素と結合して金属ではなくなってしまう「腐食(さび、酸化などが代表例)」という特有の現象があります。

腐食しやすさの目安の1つにイオン化傾向があり、イオン化傾向の小さい金属は腐食しにくく、例外はありますがイオン化傾向の大きい金属は腐食しやすいということです。

例えば、鉄と金を比較した場合、鉄は錆びて腐食しやすいですが、イオン化傾向の小さい金は錆びにくいということです。

このイオン化傾向を応用したものが、電池です。

電池は、イオン化傾向が著しく異なる金属が接触するとイオン化傾向の小さい金属が腐食溶出して電気が流れるという現象を利用したものです。

この現象はお口の中でも発生します。むし歯の治療で複数の歯に金属の被せものを装着している場合、装着した年代の違いなどにより、金属の種類が異なることがあります。

それらの金属のイオン化傾向が著しく異なる場合、金属の被せもの同士が接触して電気が流れることや金属が溶け出して味覚の違和感が生じる可能性があります。

歯医者の器具やむし歯の治療道具は日々進歩しておりますので、もしも何年も前に装着した金属の被せものにご心配事などがございましたら、歯医者でご相談されてみてはいかがでしょうか。

 

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 児玉

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児玉 和剛 寿洋会四元歯科 歯科医師
  • 鹿児島大学歯学部卒業
  • 鹿児島大学臨床研修医
  • 2016年10月医療法人さこだ歯科臨床研修医
  • 2017年4月医療法人さこだ歯科入社
  • 2019年8月医療法人寿洋会四元歯科入社
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