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命を守る歯周ポケット検査

2022.11.03

こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。

 

皆さんは歯医者さんが話題に出た時に「削る音が苦手」とか「独特の匂いが苦手」とか、それぞれ嫌いな診療内容があると思います。

その中でも「あの歯茎をチクチクさわる検査、痛いから嫌」という方や「あの検査いるの??」と感じているかたもいらっしゃるかもしれません。

あの歯茎をチクチク触る検査は歯周ポケット測定検査と言います。

文字通り歯と歯茎の境目にある歯周ポケットの深さを測る検査です、メモリのついた先の丸い針でポケットの深さを測っていきます。

 

歯科衛生士がその検査をする事がほとんどなのですが、正直にいうとやる方の身としてもこんなにテクノロジーが進化しているのに、なんでポケットの測定は昔からのままなんだろう、もっと痛くなくて楽な方法が開発されないかなと考えてしまいます。

ただ、毎月メンテナンスで診ている患者様でもポケット検査をしてみると、「やっぱりこの検査を定期的にしておかないといけないな」と感じます。

毎月診てても思わぬ場所に深いポケットがあったり、出血があったりします。

メンテナンスの時に歯周ポケットの中の細菌をお掃除していきますが、ポケットの深さが

わかっていないと取りこぼしもでてしまいますし、出血がある所は炎症が起きていると判断できるので入念にお掃除します。

検査をしたからわかる事です。

 

よく言われる事ですが、歯を失う一番の原因は歯周病です。

でも歯周病は症状に気付きにくいサイレントキラーと言われています。

歯医者さんに来院される方で多いのはむし歯の痛みだったり、かぶせ物が取れたりなど、むし歯に関わる事が大半です。

痛みを感じやすいので早く治して欲しいと思うからです。

その痛みしか対応しない治療で済ませてしまうと、患者さんが潜在的に持っている歯周病のリスクを見逃したまま帰してしまって、患者様も早めに治療を始めるチャンスを失ってしまいます。

 

お口の中は無数の細菌が住んでいます、もちろん歯周ポケットの中にも住んでいます。

2ミリくらいの深さのポケットに住む細菌と6ミリくらいのポケットに住む細菌は、性質が全然違います、空気を嫌う毒性の高い細菌が深いポケットの奥底に潜んでいます。

ポケットを測らずにそのまま放置してしまうのは、その毒性の高い菌にどうぞ自分の口の中で快適に住んでください。と言っているようなものです。

 

ただ歯を支えている骨はたまったもんじゃなく、ポケットの底に溜まってくる悪い細菌から逃げるためにどんどん自分を溶かしていって細菌から逃げようとします。それで骨が下がってしまうんですね。

それに毒性の高い細菌は血流に乗って、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、膠原病、肺炎、アルツハイマーなど命に全身的な病気を引き起こします。

 

歯茎の中で起きている熾烈な陣地争い。

 

悪玉に手を貸すか、善玉に手を貸すか

 

その手掛かりこそ歯周ポケット検査になります。

 

ついでに言うとさこだ歯科では、その悪い細菌が見える顕微鏡と細菌が出すガスを測定する口臭検査もやっています。

ぜひ、さこだ歯科で歯周ポケットの検査を受けてみてください。

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