唾液の作用
2021.09.10
こんにちは☀️歯科医師の武田です。
最近マスクをずっとつけているせいか、無意識に口呼吸になって口が乾いた感じがします?
唾液を出すために、食事前には耳の付け根や顎の下をマッサージするようにしています。
唾液は99.5%は水分ですが、残りの0.5%にたくさんの作用を持つ成分が含まれています。
- 抗菌作用
口は身体の中と外がつながっている入り口で、細菌が侵入する場所でもあります。唾液にはたくさんの抗菌作用を持つ成分が含まれています。
- 自浄作用
唾液を分泌することで、口の中の菌や汚れを洗い流します。
- 消化作用
食べ物はまず口に入れて噛み砕きます。そこで出た唾液には消化酵素が含まれていて、栄養を吸収したり、胃での消化への負担を減らします。
- 緩衝作用
歯は酸性の飲み物や、胃酸、菌が産生する酸によって溶け出してしまうのですが、唾液によって口の中を酸性から中性へと戻してくれます。
- 再石灰化作用
酸によって溶け出して脱灰した歯の表面に、唾液に含まれる石灰化分が作用することで再石灰化を促します。
他にも、食べやすくしたり、話しやすくしたり、味を感じやすくしたり、、唾液にはたくさんの作用があります。
唾液が少ないとこれらの作用が働かなくなってしまうので、少ないなあと感じる方はマッサージをお勧めします。ストレスを減らすことも唾液分泌に効果的です。
また、唾液には石灰化分が含まれているとお伝えしましたが、それによって歯石もついてしまいます。唾液が多く出ている上の奥歯の頬側や下の前歯の裏側には歯石も溜まりやすいので、気を付けて歯ブラシしましょう!
歯石になると歯ブラシだけでは取れないので、定期的な歯医者さんでの歯石取りも大切です?⚕️