安静時、上下の歯は離れていますか?
2023.02.08
皆さんこんにちは!
歯科でよく来る相談の一つに、顎関節症があります。
歯ぎしりや食いしばりなどの明確な原因以外にも、片咀嚼や仕事のストレス、姿勢が悪い、睡眠不足など多因子にわたり根本的な解決が難しいと言われています。
今回は、その原因の中で、意外と知られていないTooth Contacting Habit(上下歯列接触癖)についてお伝えしようと思います。
人間は通常、唇を閉じていても上下の歯は接触しておらず、1~3㎜程度の隙間が空いているとされています。
通常であれば、上下の歯の接触は『咀嚼』『嚥下』『会話』など瞬間的に発生するものですが、
それに反し日常的に上下の歯が接触している人を、TCH(上下歯列接触癖)といいます。
TCHは弱い力で噛み続けている反面、歯ぎしりや食いしばりと比較しても無意識下で長時間続いていることが多く、
筋肉の疲労や顎関節の消耗、再発性の口内炎や舌痛症の原因にもつながると言われています。
歯ぎしりを行っていないにもかかわらずそのような症状がみられる方、また噛み合わせに違和感を感じている方(どこで噛んでいいか分からない)など、
心当たりのある方、ふとした時に上下の歯が接触していないか確認してみてください。
症状にお困りの方がいれば、相談を承ります。
お気軽に受診していただき、ご相談ください、宜しくお願い致します。