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怖い虫歯と怖くない虫歯

2021.07.03

こんにちは、さこだ歯科衛生士の藤井です。

私たちの仕事は様々な患者さまのお口の中を日々診ることが大半を占めます。

その中で当然虫歯を発見する機会も多いのですが、長年の経験で「これは早く治療しないと進行が早いぞ!」と思う虫歯と「これくらいなら急いで治療しなくてもいいか」と思う虫歯があります。

虫歯にも急性と慢性があるんです。

まず気をつけないといけない急性の虫歯の特徴は

虫歯の色が黄褐色、または茶色。

若い人の虫歯

などがあります。

こういった虫歯は進行が早く、神経まで虫歯の細菌が到達するスピードとレーザービームのようにまっしぐらに到達する特徴があります。

また歯の中を侵食する範囲も広く、削る範囲が大きくなるため、神経をとったり被せ物になったり治療が大掛かりになってしまいます。

虫歯というと黒い穴が空いている画を想像してしまいがちですが、黄色っぽかったり茶色い虫歯の方が活動性の強い菌がいて、どんどん歯の中を侵食していってるのです。

そういったプラークは若い方に多く、また若い方はジュースや

お菓子など食べる機会が多いのでますます進行を早めてしまいます。

一方、怖くない虫歯の特徴としては

黒い穴が空いていて穴の底が硬い

ある程度食生活が安定している大人の方

などがあります。

黒い虫歯は目立つのでもちろん治した方がいいのですが、ある程度進行して落ち着いた虫歯は、その方がダラダラと甘いものを飲んだり食生活が乱れてなかったらC1から C2まで進行するのに8年かかるというデータもあります。

だからといって黒い虫歯は大丈夫なのかというと、ある程度歳をとって歯書きが下がり根っこが出てきたところにできる「根面カリエス」はとても怖い虫歯です。

歯のエナメル質にできる虫歯と違い、根っこの面は柔らかく、虫歯菌による侵食が早いです、また痛みを感じにくく放置されることが多いので虫歯で根元に大きな穴が空いてそこから歯が折れてしまう事もあります。

大切なのは、自分のお口の中に関心を持ってチェックすること、もし虫歯かなと思ったら自己判断せず歯科医院でチェックしてもらうこと、もっと大切なのは日々のお手入れと定期的なメンテナンスで虫歯を予防する事なのです。

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