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放射線技師の面目躍如回

2022.10.11

こんにちは、放射線技師の上村です。

暑くて汗だくになる日もめっきりと減り、秋っぽい寒い日が増えてきました。季節の移り目は風邪を引きやすいので、みなさん注意して下さいね。
私は季節の変わり目に鼻血が出やすい体質なので、最近はポケットティッシュを持ち歩くようになりました。
体調を崩して鼻を啜っている人にも貸せるので、一石二鳥と言えるかも
いや、自分が得をしているわけではないので、一石二鳥ではないですね。

今回お話しするのはレントゲン撮影についてです。
放射線技師である私の晴れ舞台ですね。歯科医院や病院に行ったことがある人なら誰でも、レントゲン撮影は経験したことがあると思います。
レントゲンという過去の偉人が発見した、物体を透過する性質を持つ
X(別名レントゲン線)を使って、体内の写真を撮る方法をレントゲン撮影と言います。

しかしレントゲン撮影と言っても、撮り方が変われば呼び方や目的も変わります。

例えば、パノラマ撮影と呼ばれる撮影では歯列全体を一枚の写真に収めます。
そのため、本来は丸い顔が横に広がったように見えます。
この撮影の目的は、虫歯の有無、歯周病の進行度など、歯や骨に問題があるのかを調べる表面的な撮影と言えます。
痛みや健診希望で歯科医院に来られた方は、この撮影を最初にすることが多いです。

次にデンタル撮影と言って、パノラマ撮影と違い部分的な撮影もあります。
部分的なので歯が
13本程度しか写りませんが、その分大きく写るので虫歯が神経まで達しているか、
銀歯の下で虫歯が広がっているかなど、パノラマ撮影よりも詳しく診断できます。
取り敢えず痛みをどうにかしたい方や、銀歯などが外れてしまった方はこの撮影をすることがあります。

あとはCTです。パノラマやデンタルは平面、つまり2次元の情報しかない反面、CT3次元的な立体像を作ることができます。
さらにどんな部分からでも観察できるので、より詳しい診断が必要な時に撮影します。
インプラント治療や歯の神経治療が必要な場合に撮影することがあります。

他にも、歯科矯正する方はセファロ撮影という頭部のレントゲン撮影が必要になります。
撮影範囲はおでこ辺りから顎先まで、頭部のほとんどが写ります。この撮影は歯や顎の骨の位置、傾斜などの特徴を評価する目的で行います。

長く歯科医院に行ってない方や、痛みがある方、矯正などに興味がある方は是非、近くの歯科医院で相談してみてください。

歯科だけでこれだけ撮影方法があるので、全身の評価をする病院はもっと色々な撮影方法があります。
最近ドラマの影響か、放射線技師ってカッコいいよねと褒められる機会も増えたので、興味がある方は放射線に関しても調べてみてもいいかもしれませんよ。

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