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武器としての歯を考える

2026.06.08

先日、上野の国立科学博物館で開催されていた「超危険生物展」に行きました。

人間によって危険とみなされる動物からしたら「お前達の方がよっぽど危険だよ、地球を好き放題して」と言いたくもなるでしょうが、人間が作った科学博物館で人間が決めた危険生物の展示を観たんです。

「こりゃ危険だ」と思いながら。

危険と言われる動物は大体が外敵から身を守るための防御反応であり、それが人間に向けられて害を与えると危険な動物と判断するされるのです。

その防御反応は毒、打撃、電気、感染、など様々ですが、やっぱり多いのが歯を使って噛みつくという方法です。

ライオンやトラは犬歯で獲物を捕らえるので犬歯は「牙」などと呼ばれて怖がられていますが、奥歯である裂肉歯というギザギザの山脈のような歯の咬合力は3000から4000ニュートンと言われ、人間が700ニュートンと言われているのでかなり肉などを切り裂く力は強いようです。

同じネコ科でも実家のネコちゃんは口が臭くてたぶん歯周病なのでライオンほどの咬合力はないのでカリカリエサで充分な可愛い個体です。

あと海の危険な動物と言えばサメです。

サメは標本で何回も見ましたが、ギザギザギザの返しがついた噛まれたら痛そうな歯が口の端から端までびっしりと生えて、しかもそれが永遠に生え変わり新規の歯に生まれ変わるのです。

中学生くらいで生え揃った永久歯を後生大事に使っている人間から見たら羨ましい限りですが、そんなサメも軟骨動物なので胴体へのアタックにはめっぽう弱く、シャチや鯨にボディへの攻撃を喰らったらあっさりノックダウンされるそうです。

体の補強のリソースを歯に全ベットしてしまうのも良くないですね。

何事もバランスが大事。

コブラやハブなどの毒を持った蛇も牙を使って相手に噛みつき、敵の身体に毒を注入します。

イメージとしては歯の真ん中に管があってそこをチューっと通って毒を入れるのかなーと思ってましたが、あれは牙に雨どいのような溝があり、そこをつたって毒を入れるんですね。

あんな細くて長い溝があるとお手入れも大変だろうに、人間にもし毒牙があったら毒溝専用の爪楊枝状の清掃用具ができていたと思います。

他にもアザラシっぽい見た目で、鼻のあたりにズドーンと1メートルくらいの角が出ているイッカクという生き物がいて、この角は歯が変形したものだそうで、いや、一本だけ自由に進化しすぎだし、遺伝子もそこ採用して引き継いで行くんかいと呆れました。

1番嫌なのはコモドオオトカゲです、野良猫みたいに道端でうっかり見かけたら卒倒するようなデカさと恐ろしい見た目(ものすごいガニ股)のくせに、歯と歯の間に毒腺があり、噛み付いたら血液凝固を妨げて失血死するか、噛み付いたところが腐る腐敗菌を持っていると言われます。最悪です。

なんですか腐敗菌って、その見た目で腐敗菌って好きになれる要素がひとつもないじゃないですか。

まあ、腐敗菌といわれているものは毒で敗血症が起きるので腐敗菌と言われてるんですが。とにかく口が臭そうで嫌です。

その点人間はつるんとした歯を持ち、犬歯と言っても他の生き物に突き刺して捕らえるほど長くも鋭くもありません。

とは言え噛みつき攻撃はいざという時に有効です。

護身術でも噛みつきは有効な方法です。

そのためにも強い歯を維持したいですね。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井

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