歯の神経と食欲の秋
2024.10.07
こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。
暑さもだいぶ落ち着いて食欲の秋ですね。と時候の挨拶でもしてみようかと思いましたが、今年はまだまだ暑く、鹿児島は夏が長いのでまだ秋を感じるのは難しいです。
食欲の秋にちなんで、好きな食べ物は何か?とざっくりしすぎて逆に答えにくい問いに対して私は明確な答えを用意しています。
それはサバです。
焼きサバならなお良しです。ホタルイカが有名な富山に行っても、みそかつが有名な名古屋に行っても、海が無く、餃子が待ち構えている宇都宮に行っても焼きサバがあれば「じゃあサバで」と頼んでしまうくらい好きです。
魚をきれいに食べるのは私の中の至上命題ですが、お皿の上に背骨が残ったら必ず脊椎を折って脊髄の神経があるかどうかを確認します。
脊椎をポキっと折って、中から半透明のゼリーのような筋が出てきたらそれは脊髄です、サバの神経のなかで1番太いものでしょう。
火が通っているので少し濁りのある半透明ですが、生きている時なら透き通って綺麗だったはずです。
私は人の歯の神経も見たことがあります。
神経を抜く治療の時、大半は感染してしまった歯の神経をトゲトゲした針金でザクザク掘り出してしまうので神経じたいの姿は見えませんが、
たまにツルッと神経が綺麗に取れることがあるみたいです。
昔それを先生に自慢げに見せられましたが、確かに自慢したくなるくらい透明でツルツルで綺麗でした。
ハンニバルのレクター博士なら、人の歯の神経を集めて梅肉であえて梅水晶としてちょっとした小鉢にしたかもしれないほど綺麗でした。
皆さんの自分の歯の一本一本にはすごくプリプリツルツルした神経が入ってて、うっすら血管も通ってて、なんなら小さい可愛らしいクリオネがいるくらいにイメージしてもらってもいいかもしれません。
大きい虫歯でそのクリオネに細菌が感染すると可愛らしいクリオネが透明感を失いボソボソになってしまうのです。なんなら死臭すら漂います。嫌ですよね。
日々の生活で歯の神経なんてイメージする事などないと思います。
歯が痛い時も漠然と「痛い」と感じるだけだと思います。
でも実は自分の歯の中にいるクリオネが「ギャーッ!細菌から攻撃を受けてます!早く歯医者さんに行って!」と叫んでいると考えたら「かわいいクリオネを助けなきゃ!」と思うかもしれません。
それ以前にクリオネに健やかに過ごしてもらうために、毎日のお手入れとメンテナンス頑張らないとな。と思うかもしれません。
そんな風に想像を膨らませて、歯を大切にしましょうね。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井