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歯も長い友だち!友だちたくさんできるかな?

2025.04.07

皆さん、こんにちは。記録的な暑さの夏と記録的な寒さの冬を乗り越えて、今年もまた桜が咲きましたね。

さて今回はそんな芽吹きと成長の春にちなんで、歯の芽吹き(生え方)や成長の証の6歳臼歯のお話をさせていただきたいと思います。

人間の歯は典型的なパターンで乳歯が20本、永久歯が28本(親知らず込では永久歯32本)あります。

もちろん歯の本数や歯の生えてくるタイミング、成人後も乳歯を温存しているなどの多種多様な個人差はありますが、概ね生後半年の頃から乳歯が生え始め2,3歳の頃に乳歯が生えそろい、6,7歳の頃から乳歯が抜け始めそれに合わせて永久歯が生え始め、12,3歳の頃に永久歯が生えそろいます。

先ほど乳歯は20本、永久歯は28(32)本とお話ししましたが、乳歯と生え替わる永久歯とは別に乳歯の奥歯のさらに奥に追加で生えてくる永久歯があります。いわゆる「6歳臼歯」「12歳臼歯」「親知らず」です。

それぞれ歯が生えてくる大まかな年齢を元に俗称がつけられています。「親知らず」に関しては生えてくる時期等の個人差が特に大きく、概ね生えてくる時期は20歳前後ですが、顎の骨のなかに埋まり生えてこなかったり、親知らず自体が顎の骨のなかで形成されなかったりと個人差が大きいです。

そんな追加で生えてくる永久歯ですが、食べものを噛むうえで最も大事な歯が大きい奥歯の「6歳臼歯」です。大事な歯ですが、生え始める時期がその名の通り6歳頃で器用に手を動かすのがまだ難しい年頃です。また、歯の生え始めの頃は歯ぐきが歯に被っていてなおさら歯みがきがしにくい状態にあります。

そこで大切なのが仕上げみがきです。子どもさんの歯みがきやお口のお手入れは乳児、あかちゃんの頃から始めているかと思いますが、では何歳まで仕上げみがきするのかと疑問にお思いになるかと思います。

先ほどお話ししました通り、子どもさんは手を器用に動かすのがまだ難しいです。なので、子どもさん一人一人個性がありますが、10歳頃、もしくは小学生のうちは仕上げみがきをするのが理想的だといえます。

また、仕上げみがきと並んで歯みがきの練習も大切です。自分では自分のお口のなかは見えないので、大人でも完璧に歯みがきをするのはかなり難しいです。

歯の歯みがきでみがき残ししやすい場所やむし歯になりやすい場所を知り、効果的な歯みがきの方法、お口のお手入れの方法を練習するのも大切です。歯医者はただむし歯を治すだけでなく、むし歯を予防することにも力を入れています。歯みがきの練習だけでも大歓迎です!

そして、生えたての歯は表面にゴツゴツした溝があります。この溝に食べものが詰まってむし歯の原因になってしまうことがあります。

むし歯予防の一環として、歯医者では生えた歯の溝を材料で埋める処置も行なっております。こちらの処置は歯の状態によって対象になる場合とそうでない場合がありますので、ご興味がありましたら歯医者さんにご相談ください。

よく髪は長い友だちといいますが、歯も長く一緒にいられるようにどうかご自愛くださいm(_ _)m

 

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 児玉

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児玉 和剛 寿洋会四元歯科 歯科医師
鹿児島大学歯学部卒業 鹿児島大学臨床研修医 2016年10月医療法人さこだ歯科臨床研修医 2017年4月医療法人さこだ歯科入社 2019年8月医療法人寿洋会四元歯科入社
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