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歯周ポケットで起きてること

2025.05.31

こんにちは。歯科衛生士の田原です(^^)

 

梅雨に入りましたね!

梅雨にはいったとはいえ、雨と思いきや晴れの日もあったり、だいぶ暑い夏みたいな日もありますね。

暑くなれば、アイス、食べたくなりませんか??

私はこの前、昼休みのときにコンビニに行ったら、スイカバーが置いてありました!

冬場はあまり見かけなかったように思いますが、ついつい、スイカバーを手にとってみると、なんと右上にちっちゃくBIGと書いてあるではありませんか、、

なんと心躍る文字なのでしょうか。確かに割とズシッと重量のある、そのスイカバーをレジにもっていきましたね。そして、ペロッと食べてしまいました。

あら、ダイエット始めるって決意したのは昨日じゃなかったかしら。

なんて。

まあ、アイスくらい大丈夫なのよ。

自分に甘い私でした。

 

ところで、今回は歯周病についてです。

歯科衛生士の仕事といえば、3大仕事、保健指導(歯磨き指導)、診療補助(先生のアシスタント)、予防処置(歯石取り)があります。

私はズバリ、歯科衛生士の仕事とは、新しい虫歯を作らせないこと、歯周病を改善し、予防して、少しでも健康なお口を維持することだと思っています。

その醍醐味中の醍醐味の、歯周病です。

歯周病をしっかり治せる歯科衛生士ってかっこいいですよね。

私は、そんな歯科衛生士を目指しています。

 

今回は歯周病について、語らせてください。

 

そもそも、歯周病は、お口の中の歯周病菌の感染症によるものです。

お口の中を不潔にしていた、デンタルフロスを何年もしていなかった、という方は、より菌は感染している可能性は高いでしょう。

歯周病菌は、歯周ポケットの中にはもちろんいますが、舌の上、頬の粘膜にも生息していると言われています。

また、恐ろしいことに、歯茎の中の皮膚の細胞のなかに(軟組織内部)にも入り込んでいると言われています。

しっかりとした歯磨きができておらず、歯茎周りに汚れを残していると、いずれ、歯周ポケットのなかに汚れは侵入していきます。

その汚れが溜まれば溜まるほど、より悪性の菌が増殖していきます。悪性の菌はめっちゃ悪いやつで、むちゃくちゃ怖い毒を常に放出しています。

歯周ポケット中では、菌が常に毒攻撃をすることによって、歯周ポケット内部の皮膚はただれて、潰瘍になります。潰瘍とは皮膚の表面が傷つき、真皮や皮下組織が露出している状態です。

つまり、歯周ポケット内部では、皮膚が歯周病菌の毒性によって上皮が無くなり、傷の面がむき出しになってる状態。かさぶた無しのような感じ、口内炎のようなジュクジュクした傷のような感じです。傷になれば炎症も進み血管が拡張し腫れてきます。

さらに怖いことに、悪性の菌(歯周病菌)は、歯周ポケットの中が大好きで、歯周ポケット内に供給される血液を得て、鉄分と栄養素を取り込んでさらに増殖します。

歯磨きができていないと、どんどん歯周ポケットの中に菌を入れることになり、また菌がいることで、炎症も進み、血液も集まってくるので、、歯周病菌の餌である血液を食べてどんどん歯周病菌は増え続けます。

歯周病菌は、肉食なんです。

 

やがて、そんな悪循環を繰り返していくと、自分の免疫反応によって骨を溶かしていき、知らないうちに歯がグラグラしてきた、というふうになるんです。

ここまであまり強い痛みは感じることはありません。歯が揺れてから歯や歯茎の違和感で気づくことも多いです。

一度溶けてしまった骨はもとに戻すのは難しくなります。

 

だからこそ、骨が溶ける前に、歯が揺れる前に、菌が増殖する前に、早めに気づく必要があります。

 

まずは、歯周ポケットのなかのただれた皮膚を治す必要があります。皮膚のバリアが強くなれば、歯周病は改善します。

歯磨きです。しっかりとした歯磨きが習慣になれば、歯茎からの出血はなくなります。デンタルフロスの習慣もかなり重要になってきます。糸を通して出血するのであれば、それは、もう菌が歯周ポケットなかで増殖してしまっている可能性があります。

歯磨きををしても出血しない、フロスをしても出血しないそんな歯を目指してみませんか?

 

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 田原

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