歯周病の原因
2021.08.10
こんにちは、歯科医師の松井です。
今回は歯周病の原因についてお話しさせていただきます。
歯周病の原因は歯の表面や歯と歯茎の間の溝に存在するプラークという汚れです。
プラークの中の細菌と身体の防御機能のアンバランスにより発症、進行します。
細菌、宿主、環境といった3つの因子によって、より発症、進行しやすくなります。
○細菌
口の中には500種類以上の細菌が存在し、歯についた細菌の塊をプラークといいます。
その中に歯茎や骨など歯の周りの構造の破壊を引き起こす菌がいます。
歯の周りについたプラークを歯磨きすることで取り除き、より歯周病になりにくく、進行しにくくなります。
○宿主
ご自身の身体の防御機能です。次の“環境“にもつながってきますが、疲れなどによって免疫が低下している時など、
より歯周病になりやすかったり、歯周病が進んだりしやすいです。
特に糖尿病や血液の病気など、細菌の感染に対する抵抗性を低下させる全身疾患をお持ちの方はリスクが高いです。
○環境
ご自身の生活習慣といった身の回りの環境も関係しています。
生活習慣の中でも
・喫煙
・ストレス
・不規則な生活
・アンバランスな食事
などは歯周病の進行に影響します。
とりわけ、喫煙は歯周病を進行させるだけではなく、歯周病の治療の効果を減少させたり、歯周病を再発させやすかったりします。
以上3つの要因が重なって、より歯周病が発症しやすくなったり、進行しやすくなったりします。
歯磨きで減らすことのできる細菌など、簡単に対処できるものから1つずつでも取り除き、
少しでも歯周病にならないように、また、これ以上進めないようにしていきましょう!