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歯周病の治療の始まりと経過

2022.11.23

皆さん、こんにちは。

歯科治療において、私が大切なことの一つだと思うことがあります。

それは「現状を知る」ことです。

今回は歯周病の治療や予防における「現状を知る」についてお話しさせていただきます。

 

歯周病はお痛みなどの自覚症状がなく進行していることがあります。

歯科検診でも歯周病検診は大切な検診項目になります。

視診で歯肉の腫れなどは目視できますが、目視できない部分まで「現状を知る」必要があります。

そのためにレントゲン検査や歯周病の検査(歯ぐきの検査)などの検査をさせていただいております。

 

歯周病の検査で思い浮かべるのは、歯周ポケットの検査ではないでしょうか。

目盛のついた細いスティック状の器具で歯周ポケットの深さを測定する、いわゆる「チクチクする検査」です。

この「チクチクする検査」では歯周ポケットの深さはもちろん、歯肉の炎症なども診査しております。

歯周ポケットの深さは歯周ポケットの上縁(歯と歯肉の境目)から歯周ポケットの底までの長さ(単位:mm)を測定しております。

そのため、歯肉が腫れていると上縁の位置が高くなるので歯周ポケットは深くなります。

歯のクリーニングや日々の歯みがきで歯肉の腫れの改善を目指しておりますが、ある程度深い歯周ポケット内は歯みがきでの清掃が難しくなってしまいます。

そのため歯周病の治療では、段階ごとに途中経過を検査して深い歯周ポケット内を清掃する処置をさせていただいております。

 

今回は歯周病の検査について一部分のみお話しさせていただきましたが、このように歯周病の治療の始まりと途中経過、

さらにはその後の経過における「現状を知る」ために歯周病の検査は重要な役割を占めております。

皆さんも定期的に血圧や体重を測るように、歯医者さんで歯周病の検査をされてみてはいかがでしょうか。

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児玉 和剛 寿洋会四元歯科 歯科医師
  • 鹿児島大学歯学部卒業
  • 鹿児島大学臨床研修医
  • 2016年10月医療法人さこだ歯科臨床研修医
  • 2017年4月医療法人さこだ歯科入社
  • 2019年8月医療法人寿洋会四元歯科入社
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